2026年8月9日の新潟7Rは、3歳ダート重賞のレパードSです。
今年は12頭立てのダート1800m戦。添付の競馬新聞を見ると、人気は比較的割れており、上位人気馬だけで決まるのか、それとも人気薄が割って入るのかがポイントになりそうな組み合わせです。競馬新聞1ページには各馬の近走成績、予想オッズ、脚質などがまとめられています。
今回のAI指数では、1位に5番マクリール。
そして注目したいのが、35.6倍・11番人気想定のテンカムテキをAIが2位に評価したことです。
さらに9番人気想定のヒシアムルーズ、8番人気想定のファイアマンもAI上位に入りました。
一方、2番人気想定のショウナンバンライはAI5位。
今回は市場人気とAI評価にかなりズレが出ています。
AI指数と馬柱を照らし合わせながら、各馬を見ていきます。
レパードSのAI指数上位5頭
今回のAI指数は次の通りです。
| AI順位 | 馬番 | 馬名 | p_win | 予想オッズ | 想定人気 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 5 | マクリール | 14.69% | 12.5倍 | 5人気 |
| 2位 | 8 | テンカムテキ | 9.22% | 35.6倍 | 11人気 |
| 3位 | 3 | ヒシアムルーズ | 8.06% | 22.7倍 | 9人気 |
| 4位 | 2 | ファイアマン | 7.22% | 17.6倍 | 8人気 |
| 5位 | 9 | ショウナンバンライ | 6.60% | 3.7倍 | 2人気 |
まず目につくのが、AI1位マクリールでもp_winは14.69%にとどまっている点です。
以前のレースではAI1位が20~30%まで上昇するケースもありましたが、今回はそこまで抜けた存在はいません。
つまりAIとしても、
「マクリールが最有力ではあるものの、かなり混戦」
と判断しているレースだと考えられます。
さらに人気との関係を見ると特徴がはっきりします。
| 馬名 | AI勝率 | 予想オッズからの単純勝率 | 評価差 |
|---|---|---|---|
| マクリール | 14.69% | 約8.0% | AIが高評価 |
| テンカムテキ | 9.22% | 約2.8% | AIがかなり高評価 |
| ヒシアムルーズ | 8.06% | 約4.4% | AIが高評価 |
| ファイアマン | 7.22% | 約5.7% | AIがやや高評価 |
| ショウナンバンライ | 6.60% | 約27.0% | 市場が大幅に高評価 |
もちろん単純な「1÷オッズ」なので控除率などは考慮していません。
それでもAIと市場がどの馬について意見を異にしているのかを見るには分かりやすい数字です。
特にテンカムテキとショウナンバンライ。
この2頭が今回のレパードSを観察するうえで重要になりそうです。
1位マクリール|2勝クラス突破済みでも5番人気想定
AI1位は5番マクリール。
p_winは14.69%です。
3歳馬同士のレースですが、マクリールはすでに古馬混合の2勝クラスを突破しています。
前走の小金井特別では、
- 東京ダ1600m
- 55kg
- 1分36秒3
- 6番手付近から差し切り
という内容で勝利。
今年1月の黒竹賞でもテンカムテキを0秒3差で退けています。
2月の雲取賞では3着、5月の青竜Sでは2着と、3歳ダート路線でも一定の結果を残してきました。
直近5戦は、
1着→1着→3着→2着→1着
と非常に安定しています。
それでも今回は12.5倍の5番人気想定。
AIが人気より高く評価する理由としては、この安定性がまず考えられます。
特定のレースだけで大きく走ったというより、東京1600m、中山1800m、大井1800mと異なる条件で崩れていません。
新潟ダ1800mは初めてですが、1800m自体は黒竹賞と雲取賞ですでに経験済みです。
前走の勝ち方を含めても、大きな距離不安は考えにくそうです。
AI1位ながら5番人気想定という点も含め、今回の指数ではまず中心に観察したい馬です。
2位テンカムテキ|11番人気想定はかなり大きなズレ
今回もっとも気になる存在が8番テンカムテキです。
AI2位でp_winは9.22%。
ところが予想オッズは35.6倍、11番人気となっています。
市場との評価差はかなり大きめです。
ただし馬柱を見ると、AIが評価する材料はあります。
今年1月の黒竹賞ではマクリールに0秒3差の2着。
その後、
- 3歳1勝クラス 3着
- 3歳1勝クラス 1着
- 小金井特別 5着
となっています。
前走の小金井特別ではマクリールに0秒5差。
つまり、
AI1位マクリールと過去2回対戦して、0秒3差・0秒5差
です。
これを考えると、
「マクリールが14.69%なのに、テンカムテキは人気通り2~3%程度しか勝つ可能性がない」
と考える方が、むしろ少し不自然にも見えます。
もちろんマクリールの方が実績は上ですが、能力差と人気差が釣り合っているかは別問題です。
またテンカムテキは中山ダ1800mで勝利実績があります。
今回の新潟ダ1800mへの距離延長は、前走東京1600mからプラスに働く可能性もあります。
11番人気想定なら、今回AIが提示した中では最も興味深い一頭です。
3位ヒシアムルーズ|ダート転向後にいきなり勝利
AI3位は3番ヒシアムルーズ。
p_winは8.06%、22.7倍の9番人気想定です。
この馬のキャリアは少し特殊です。
もともとは芝を中心に使われ、
- 札幌2歳S 10着
- 3歳1勝クラス芝2000m 8着
- 青葉賞 13着
と結果が出ていませんでした。
ところが前走で初めてダート1600mを使うと一変。
3番手から運び、後続に0秒4差をつけて勝利しました。
つまり今回がまだダート2戦目です。
このタイプは評価が難しいところがあります。
前走が条件に恵まれただけなのか。
それとも芝では発揮できなかった能力が、ダートへ替わったことで開花したのか。
AIは後者を比較的高く評価したようです。
さらに前走では3番手につけており、位置を取れることも新潟ダ1800mではプラスに働く可能性があります。
ただし今回は1勝クラスから一気にG3。
相手強化はかなり大きいため、AI3位だからといって能力がすでに重賞級と断定することはできません。
むしろ今回の走りによって、前走のダート転向勝ちがどの程度信頼できるのかを確認したい馬です。
4位ファイアマン|前走内容はヒシアムルーズ以上?
AI4位は2番ファイアマンです。
p_win7.22%、17.6倍の8番人気想定。
こちらも前走で東京ダ1600mの1勝クラスを勝っています。
しかも勝ちタイムは1分36秒4。
ヒシアムルーズが同条件を1分37秒2で勝っていることを考えると、単純な時計比較ではファイアマンの方が上です。
もちろん開催日も馬場状態も違うため、そのまま優劣にはできません。
それでも、
- 2番手から競馬
- 0秒5差で快勝
- 重馬場の東京1600mで1分36秒4
という前走内容は悪くありません。
一方、過去の1800m戦ではマクリールやテンカムテキに負けています。
黒竹賞ではマクリールから1秒4差の6着。
3月の中山でも6着でした。
そのため、
1600mへの距離短縮でパフォーマンスが上がった可能性
は考えておきたいところです。
今回は再び1800m。
前走の強さをそのまま評価していいのか、それとも1600m適性が大きかったのか。
ここがポイントになります。
AIは4位まで評価しましたが、テンカムテキやヒシアムルーズほど大きく市場と乖離しているわけではありません。
穴候補というより、能力評価を確認したい一頭という位置づけです。
5位ショウナンバンライ|連勝中でもAI評価は控えめ
市場とのズレという意味では、9番ショウナンバンライも非常に興味深い存在です。
AIでは5位、p_win6.60%。
一方、予想オッズは3.7倍の2番人気です。
こちらは先ほどまでとは逆で、
市場の方がAIよりかなり高く評価しています。
人気になる理由は分かりやすいです。
芝未勝利を勝ったあとダートへ転向すると、
- 阪神ダ1800m 1勝クラス 1着
- 小倉ダ1700m 八女特別 1着
と2連勝。
しかも、
阪神では0秒8差
小倉では0秒9差
と、どちらも着差をつけています。
特に前走の八女特別は3番手から抜け出して快勝。
近走のインパクトだけなら、今回のメンバーでもトップクラスです。
それでもAIは5位に留めました。
考えられるのは、まだダート実績が2戦しかないことです。
2戦とも圧勝しているとはいえ、
1勝クラス
→2勝クラス
→G3
と一気に相手が強くなります。
AIは「直近2戦の着差」ほどには能力を高く見積もっていない可能性があります。
ここは非常に興味深い比較です。
勢いを評価する市場と、過去データ全体から慎重に評価するAI。
ショウナンバンライが今回も圧勝するようなら、AI側が上昇途上の馬を過小評価している可能性があります。
逆に人気ほど走れなければ、近走の大きな着差に市場が反応しすぎていた可能性があります。
結果後の検証材料としても重要な馬です。
マクリール・テンカムテキ・ファイアマンには直接比較できる材料がある
今回のレパードSでは、AI上位馬同士に過去の対戦があります。
特に黒竹賞です。
| 着順 | 馬 | マクリールとの差 |
|---|---|---|
| 1着 | マクリール | ― |
| 2着 | テンカムテキ | 0.3秒 |
| 6着 | ファイアマン | 1.4秒 |
さらに前走の小金井特別では、
| 着順 | 馬 | マクリールとの差 |
|---|---|---|
| 1着 | マクリール | ― |
| 5着 | テンカムテキ | 0.5秒 |
となっています。
この比較だけなら、
マクリール > テンカムテキ > ファイアマン
というAI順位は比較的理解しやすいです。
ところが人気を見ると、
マクリール 5番人気
テンカムテキ 11番人気
ファイアマン 8番人気
となっています。
特にテンカムテキだけがかなり売れていません。
今回のAI2位は完全な不可解評価というより、過去にAI1位マクリールとそれほど離されていないにもかかわらず人気がない馬を拾った形と見ることもできます。
これはAI指数と馬柱を組み合わせて見る意味があるケースだと思います。
「強い人気馬」と「割安な馬」は同じではない
今回の指数から改めて考えたいのが、この違いです。
ショウナンバンライは非常に強い勝ち方を続けています。
そのため2番人気になるのは自然です。
しかし、
強そうな馬=現在のオッズでも買いやすい馬
とは限りません。
反対にテンカムテキは近走で圧勝していません。
そのため11番人気なのも理解できます。
それでも過去のマクリールとの着差などを考えると、35倍以上の差がつくほど能力差があるのかは検討する余地があります。
AI指数を見る目的は、単純に「1位の馬を買う」ことだけではありません。
むしろ、
市場がどこを高く評価し、AIがどこを高く評価しているのか
という差を見ることに価値があります。
今回のレパードSは、その違いがかなり分かりやすく現れたレースです。
今回の注目ポイントを整理
AI指数と馬柱を合わせると、今回の上位5頭はそれぞれ評価理由が異なります。
| 馬 | AI評価の見方 |
|---|---|
| マクリール | 安定した戦績と2勝クラス突破実績。AIと人気の差もあり |
| テンカムテキ | マクリールとの直接対決内容に対して人気が低い |
| ヒシアムルーズ | ダート転向初戦の勝ち方を高評価 |
| ファイアマン | 東京ダ1600mでの前走内容が良好 |
| ショウナンバンライ | ダート2戦を圧勝も、AIは市場ほど評価せず |
個人的に指数の検証という意味で最も注目したいのはテンカムテキです。
AI2位だからというだけではありません。
マクリールとの直接対決を見る限り一定の能力は示しているにもかかわらず、11番人気想定まで評価を落としているからです。
一方、モデル側の弱点を確認する意味ではショウナンバンライも重要です。
上昇途中の3歳馬は、過去データが少ない分、AIが現在の能力上昇を捉え切れないケースがあります。
今回の結果によっては、その課題が見えてくるかもしれません。
まとめ
2026年レパードSのAI指数1位は、5番マクリールとなりました。
p_winは14.69%。
5番人気想定ながら、2勝クラスをすでに突破し、青竜S2着、雲取賞3着など世代戦でも実績があります。
ただし今回もっとも特徴的なのは、その下の順位です。
2位テンカムテキは11番人気想定。
3位ヒシアムルーズは9番人気想定。
4位ファイアマンは8番人気想定。
AIはかなり人気薄側を上位に評価しました。
特にテンカムテキは、過去にAI1位マクリールと2度対戦して0秒3差、0秒5差です。
そのマクリールが12.5倍なのに対してテンカムテキが35.6倍なら、AIが市場との評価差を拾ったことには一定の根拠があります。
その一方で、ダート転向後に0秒8差、0秒9差で連勝しているショウナンバンライは、2番人気想定ながらAI5位。
今回のレースは、
「これまで安定して能力を示してきた馬」を評価するAI
と、
「現在急激に上昇している馬」を評価する市場
の違いが現れているようにも見えます。
マクリールが順当に能力を示すのか。
テンカムテキが人気以上に走るのか。
それともショウナンバンライがAI評価を上回り、3連勝で重賞まで突破するのか。
単純な的中・不的中だけでなく、3歳馬の成長をAIがどこまで捉えられているのかという視点でも、結果を振り返りたいレパードSです。



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