【AI指数観察ログ】WASJ第2戦(3勝)8/22 札幌11R|AIはキャントウェイトを1位評価

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2026年8月22日の札幌11Rは、WASJ第2戦。芝2000m・14頭立てで行われます。添付の競馬新聞でも、フクノブルーレイク、ショウナンサムデイ、キャントウェイトなどが人気上位を形成する一方、かなり人気が割れている組み合わせになっています。

今回も競馬AIが算出した勝率指数「p_win」と馬柱を重ねながら、AIがどの馬を評価したのかを観察していきます。

今回の指数は少し面白い結果になりました。

AI1位は3番人気前後のキャントウェイト。ここまでは比較的納得しやすいところですが、3位以下にはスパークリシャール、タイキラフター、ヴァイザーバルコと、現時点で40~60倍台の人気薄が並びました。

単純な人気順とはかなり異なる評価です。

WASJ第2戦の競馬AI指数

今回の上位5頭は以下の通りです。

AI順位馬番馬名p_win現時点の人気・オッズ
1位7キャントウェイト18.89%3人気・6.6倍
2位12ウイントレメンデス13.45%5人気・7.0倍
3位4スパークリシャール9.01%14人気・60.1倍
4位6タイキラフター7.63%11人気・41.3倍
5位2ヴァイザーバルコ7.30%13人気・51.3倍

※オッズは記事作成時点のものです。最終オッズとは異なる可能性があります。

AI上位5頭だけでp_winは56.28%

その中でもキャントウェイトは18.89%まで上昇しており、2位ウイントレメンデスの13.45%に5ポイント以上の差をつけています。

今回のAIとしては、比較的はっきりとした1位評価です。

一方で興味深いのは3~5位。

フクノブルーレイクやショウナンサムデイといった上位人気馬ではなく、市場評価の低い3頭が入りました。

今回はこの「人気とのズレ」が最大の観察ポイントになりそうです。

AI1位はキャントウェイト|前走9着でも評価を落とさず

AI1位は7番キャントウェイト。

p_winは18.89%でした。

前走は今回と同じ札幌芝2000mのSTV賞で9着。結果だけを見れば買いやすい馬ではありません。

ただし、近走を少し長い目で見ると印象は変わります。

  • 府中S 3着・0.4秒差
  • 垂水S 5着・0.5秒差
  • STV賞 9着・0.7秒差

3勝クラスでは勝ち切れていないものの、大きく能力が足りないという内容でもありません。

特に府中Sでは18頭立ての14番人気ながら3着。芝2000mで1分57秒5という時計を記録しています。

前走STV賞も9着とはいえ、

勝ち馬ヨヒーンから0.7秒差

でした。

着順だけを見ると悪く映りますが、着差まで含めれば完全に崩れたとは言い切れません。

今回のAIは、前走9着という表面的な着順以上に、これまでの2000mでの内容を評価している可能性があります。

同じ札幌2000mを一度経験したことも材料になるか

もう一つ興味深いのが、前走と今回が同じ札幌芝2000mという点です。

前走は馬体重466kgで、今回も大きな条件変更はありません。

札幌は東京や新潟とは異なり、小回りで直線も短いコースです。

キャントウェイトはこれまで中団から運ぶ競馬が多く、極端な追い込み馬ではありません。

前走で一度札幌を経験したことが今回プラスに出るかは分かりませんが、少なくとも「札幌への初対応」という不確定要素はありません。

AIが約19%まで評価した背景には、

3勝クラスでの安定した着差+2000m実績+前走の同条件経験

あたりが影響しているのかもしれません。

現時点で単勝6倍台なら、人気との比較でもそこまで過剰評価にはなっていません。

今回のAIでは最も素直に注目できる馬です。

AI2位ウイントレメンデス|着順以上に能力はありそう

AI2位は12番ウイントレメンデス。

p_win=13.45%です。

近走成績は、

  • 五稜郭S 9着
  • 京橋S 9着
  • ベストレース記念 8着
  • 寿S 2着

となっています。

直近3戦だけを見るとやや地味です。

ただ、今年1月の寿Sでは芝2000mを2着。勝ったタガノデュードとはタイム差なしでした。

さらに前走五稜郭Sも9着ながら、勝ち馬カテリーナとは0.5秒差。

こちらもキャントウェイトと同じく、

「着順ほど負けていない馬」

としてAIが評価しているように見えます。

前走は休み明け。

今回はそこから中5週の2戦目になります。

馬柱上の2走目成績も[1.2.0.0]となっており、叩いて良くなるタイプだとすれば今回の条件は悪くありません。

キャントウェイトとの差はありますが、AIでは明確な2番手です。

今回最大の注目馬はAI3位スパークリシャール

そして今回、最も興味深い指数が出たのが4番スパークリシャールです。

AI3位、p_win=9.01%。

ところが市場では現時点で14番人気、単勝60倍台。

かなり大きな乖離があります。

近走成績だけを見ると、

  • むらさき賞 16着
  • 府中S 17着
  • 美浦S 13着

と厳しい結果が続いています。

普通に馬柱だけを眺めれば、積極的に狙いたくなる馬ではありません。

それでもAIは3位まで引き上げました。

なぜでしょうか。

スパークリシャールには「中山記念0.6秒差」がある

過去を一つ遡ると、面白い実績があります。

2026年3月の中山記念では14番人気ながら8着。

勝ったレーベンスティールとの差はわずか0.6秒でした。

さらに初富士Sでも18頭立ての後方から追い込み、0.3秒差。

つまり近3走の大敗だけを見ると不調馬ですが、

少し前には重賞を含めてそれなりの末脚を見せています。

むらさき賞でも上がり33秒1。

府中Sでも最後方からの競馬でした。

今回のAIが着順より、

  • 上がり性能
  • 過去の重賞パフォーマンス
  • 着差
  • 道中位置

などを強く拾っているのであれば、3位評価になる理由は考えられます。

ただし、ここはそのまま「穴馬発見」と考えるのは危険です。

近3走が16着→17着→13着という事実も無視できません。

AIが過去の良かったパフォーマンスを引きずっている可能性もあります。

今回のスパークリシャールは、AIと人間の馬柱評価が最も対立する馬と言えそうです。

単勝60倍に対してAI勝率9%という大きなズレ

参考までに単勝オッズから単純に1÷オッズで計算すると、60.1倍は約1.7%です。

一方、AIは9.01%。

単純比較では、

AI評価は市場の約5倍

という大きな差になります。

もちろん実際のオッズには控除率があり、この比較だけで期待値を断定することはできません。

それでも、

「市場がほとんど勝たないと考えている馬をAIはそれなりに勝てると考えている」

ことは明らかです。

このような馬が実際にどの程度走るのか。

競馬AIを検証するうえでは、むしろ1位馬以上に重要なサンプルかもしれません。

AI4位タイキラフター|上がり32秒7の内容をどう見るか

AI4位はタイキラフター。

p_win=7.63%です。

こちらも11番人気、40倍台と人気はありません。

前走阿武隈Sは12着。

ただし2走前の弥彦Sでは3着、勝ち馬とはわずか0.1秒差でした。

そこで記録した上がりは32秒7

この末脚性能は目を引きます。

一方で、タイキラフターは後方から競馬することが多い馬です。

札幌芝2000mは直線が短いため、東京や新潟のように最後だけで全部を差し切る競馬は難しくなります。

つまり、

能力値としてAIが評価する理由は分かるものの、札幌という舞台への適性は別問題

です。

展開が流れて差し馬にも出番が来れば面白いですが、スローペースから前残りになると厳しくなりそうです。

ここはAI指数とコース形態をどう掛け合わせるかという意味でも面白い1頭です。

AI5位ヴァイザーバルコはさらに難解

AI5位はヴァイザーバルコ。

p_win=7.30%です。

こちらも13番人気、50倍台。

そしてスパークリシャール以上に、人間目線では評価理由を探すのが難しい馬です。

近走は2勝クラスで、

  • ライラック賞 11着
  • 信夫山特別 13着
  • 奥の細道特別 6着
  • 潮来特別 6着
  • 皿倉山特別 12着

となっています。

今回3勝クラスへ格上挑戦。

近走だけなら、明確な実績上位とは言えません。

にもかかわらずAIでは7.30%。

これは注意して観察したいところです。

ヴァイザーバルコをAIが評価した理由は何なのか

一つ考えられるのは、近走が2500~2600mに偏っていることです。

今回一気に2000mへ距離を短縮します。

長距離戦では後方からの競馬が多く、直線までに位置を失っているレースも目立ちます。

もしモデルが、

  • 距離短縮
  • 過去ラップ
  • 上がり
  • 斤量
  • コース条件

などから変わり身を見込んでいるのであれば、人気以上の評価になった可能性があります。

ただし、これは現時点では仮説です。

3勝クラスで能力が足りるかという根本的な問題もあります。

今回もし大敗するようなら、

下級条件のパフォーマンスを上のクラスへそのまま換算してしまっていないか

というモデル側の課題を確認する必要があります。

逆に好走するようなら、かなり興味深い発見になります。

人気上位フクノブルーレイクをAIは上位5頭に入れなかった

市場との比較では、3番フクノブルーレイクも重要です。

現時点では1番人気。

前走新潟大賞典では3着、勝ち馬グランディアとは0.1秒差でした。

その前も、

  • 府中S 5着
  • 美浦S 4着
  • 寿S 3着

と安定しています。

人間が馬柱を見れば非常に買いやすい馬です。

ところがAI上位5頭には入りませんでした。

これは今回の大きなポイントです。

フクノブルーレイクが凡走し、AI上位馬が走れば「人気馬の過剰評価を回避できた」という結果になります。

反対にフクノブルーレイクが順当に勝てば、

AIが安定した近走成績を十分評価できていない

可能性が出てきます。

レース後に必ず振り返りたい馬です。

2番人気ショウナンサムデイもAI上位圏外

14番ショウナンサムデイも人気を集めています。

前走STV賞では3着。

五稜郭Sでも4着と、北海道シリーズで安定しています。

さらに今回は川田騎手。

こちらも人間目線では分かりやすく買いたくなる要素が揃っています。

それでもAIでは上位5頭に入りませんでした。

前走STV賞では、

  • ショウナンサムデイ 3着
  • キャントウェイト 9着

でした。

それなのに今回AIでは、

キャントウェイト1位、ショウナンサムデイ圏外

です。

単純な前走着順をモデルが追っていないことがよく分かります。

これは今回のレースで特に注目したい比較です。

AI評価と市場評価を比較してみる

現時点の単勝オッズを単純に勝率換算して、AIと並べてみます。

馬名AI勝率単勝オッズ1÷オッズAIとの方向
キャントウェイト18.89%6.6倍約15.2%AIがやや高評価
ウイントレメンデス13.45%7.0倍約14.3%ほぼ市場並み
スパークリシャール9.01%60.1倍約1.7%AIが大幅高評価
タイキラフター7.63%41.3倍約2.4%AIが大幅高評価
ヴァイザーバルコ7.30%51.3倍約1.9%AIが大幅高評価

※単純な比較であり、控除率や最終オッズを考慮した期待値計算ではありません。

こうして見ると今回の構図は明確です。

キャントウェイトとウイントレメンデスについては市場とAIの認識が比較的近い。

一方、

スパークリシャール・タイキラフター・ヴァイザーバルコについては、AIだけがかなり強気です。

この3頭の結果が今回のモデル評価を考えるうえで重要になりそうです。

WASJならではの騎手要素も難しい

今回は通常の3勝クラスではなく、WASJ第2戦です。

そのため普段とは異なる騎手との組み合わせも多くなっています。

AIが騎手情報を特徴量として利用している場合、通常開催とは少し違った評価になる可能性もあります。

特に人気薄のスパークリシャール、タイキラフター、ヴァイザーバルコが上位に来ているため、

「馬そのものの能力評価なのか」

「騎手を含めた条件変化まで反映された結果なのか」

は後から確認してみたいところです。

こうした特殊条件のレースは、モデルの癖を見るという意味では面白いサンプルになります。

今回の注目ポイント

今回のAI指数を見るうえで、私は次の3点に注目しています。

まず、AI1位キャントウェイトが前走9着から巻き返せるか

次に、AI3~5位の人気薄3頭が本当に市場評価以上に走るのか

そして、フクノブルーレイクやショウナンサムデイといった人気上位馬をAIが低く評価した判断が正しかったのかです。

特にスパークリシャールは、AI3位に対して14番人気。

この乖離はかなり大きいです。

単に「穴馬だから面白い」と考えるのではなく、結果が出た後に、

  • モデルが何を評価していたのか
  • その特徴量は再現性があるのか
  • 過去実績を過大評価していないか

まで検証したいと思います。

まとめ

2026年WASJ第2戦のAI1位はキャントウェイトとなりました。

p_winは18.89%。

前走STV賞は9着でしたが、府中S3着など3勝クラスでの内容は悪くなく、今回のAIでは他馬より一段高い評価です。

2位ウイントレメンデスも13.45%で、こちらは市場評価と比較的近い結果になりました。

一方、今回最大の特徴は3位以下です。

スパークリシャール、タイキラフター、ヴァイザーバルコという人気薄3頭をAIが上位評価しました。

特にスパークリシャールは現時点で60倍台ながらp_win=9.01%。

モデルと市場の見方が大きく食い違っています。

ここ最近の札幌記念ではAI上位2頭が1、2着となりましたが、今回のような「AIだけが高く評価する人気薄」をどう扱うかは、まだ検証途上です。

人気との乖離は馬券妙味にもなりますが、同時にモデルの誤評価である可能性もあります。

だからこそ今回は、

キャントウェイトが1位評価に応えられるか以上に、スパークリシャール・タイキラフター・ヴァイザーバルコがどこまで走るのか

を観察してみたいレースです。

結果が出たとき、AIが市場より先に何かを捉えていたのか。それとも人気薄を過大評価していたのか。

その答えを回顧で確認したいと思います。

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