【AI指数観察ログ】WASJ第2戦(3勝)8/22 札幌11R-回顧|AI1位キャントウェイトが勝利、61.1倍スパークリシャールも2着

回顧記事テーマ AI指数観察ログ

2026年8月22日の札幌11R・WASJ第2戦は、AI1位評価のキャントウェイトが勝利しました。

そして今回、それ以上に興味深かったのが2着です。

AI3位に入っていたスパークリシャールが、単勝61.1倍・12番人気から2着に好走しました。

事前記事では、

「AIと市場の評価が最も食い違っている馬」

として取り上げていた1頭です。

結果は、

1着 7番キャントウェイト
2着 4番スパークリシャール
3着 14番ショウナンサムデイ

となりました。

馬連4-7は27,940円、馬単7→4は38,410円。3連単7→4→14は265,110円と、大きな配当になっています。

今回は単に「AI1位が勝った」というだけではなく、AIが市場より大幅に高く評価していた人気薄が実際に上位へ来たという点で、今後の検証につながりそうな一戦でした。

事前の競馬AI指数を振り返る

レース前のAI上位5頭は次の通りでした。

AI順位馬番馬名p_win結果最終人気
1位7キャントウェイト18.89%1着4人気
2位12ウイントレメンデス13.45%13着5人気
3位4スパークリシャール9.01%2着12人気
4位6タイキラフター7.63%9着11人気
5位2ヴァイザーバルコ7.30%8着14人気

AI1位キャントウェイトが1着。

さらにAI3位スパークリシャールが2着。

AI上位5頭からワンツーが出ました。

もちろん、p_winはあくまで勝率を表した指数なので、「3位評価だから2着を当てた」という見方はできません。

それでも今回の結果で注目したいのは、スパークリシャールを12番人気よりはるかに高く評価していたことです。

これは今後、AI指数から馬券妙味を探す方法を考えるうえで重要な材料になりそうです。

AI1位キャントウェイトが前走9着から巻き返し

勝ったのは7番キャントウェイト。

最終的には4番人気、単勝6.2倍でした。

事前のAI指数ではp_win=18.89%と、2位ウイントレメンデスを5ポイント以上離す明確な1位評価でした。

前走STV賞は同じ札幌芝2000mで9着。

表面的な着順だけなら評価を下げたくなるところでしたが、事前記事では、

  • 府中S3着、勝ち馬から0.4秒差
  • 垂水S5着、0.5秒差
  • STV賞9着でも0.7秒差
  • 3勝クラスで大きく崩れてはいない

という部分に注目していました。

結果的には、AIが「前走9着」という数字以上に能力を評価したことが正解に近い形になりました。

好位から運んだキャントウェイト

レースは14番ショウナンサムデイが先頭。

キャントウェイトはその直後の集団につけました。

1コーナーではおおよそ5~6番手。

2コーナーでも前を射程圏に入れた位置を維持し、3~4コーナーではさらに前へ進出しています。

今回のラップは、

距離通過区間
200m12.812.8
400m23.710.9
600m35.712.0
800m47.511.8
1000m59.612.1
1200m1:11.712.1
1400m1:23.411.7
1600m1:35.211.8
1800m1:47.312.1
2000m1:59.912.6

公式のペース判定はミドル。

極端な前崩れでも、極端な前残りでもありませんでした。

その中でキャントウェイトは前を見ながら運び、最後まで脚を残しました。

勝ち時計は1分59秒9、上がり3Fは36秒1。

札幌の小回りで無理に後方へ構えず、ある程度の位置を確保できたことも大きかったように見えます。

今回最大の収穫はスパークリシャール2着

そして今回の回顧で最も触れておきたいのが、スパークリシャールです。

AI評価は3位。

p_win=9.01%。

最終オッズは61.1倍、12番人気でした。

事前の段階から市場との評価差は非常に大きく、

「この馬が走ればAIが市場とは異なる何かを捉えていた可能性がある」

と考えていました。

結果は2着。

しかも勝ったキャントウェイトとはクビ差でした。

これはかなり興味深い結果です。

近走着順だけなら、とても買いやすい馬ではなかった

スパークリシャールの近走は、

  • むらさき賞 16着
  • 府中S 17着
  • 美浦S 13着

でした。

この3戦だけを見れば、単勝60倍台という市場評価も不思議ではありません。

むしろ普通に馬柱を見て予想するなら、消したくなる側の馬だったと思います。

それでもAIは3位まで評価しました。

事前記事では、その理由を探る材料として、

  • 中山記念で重賞相手に0.6秒差
  • 初富士Sで0.3秒差
  • むらさき賞では上がり33秒1
  • 後方からの競馬が続いていた

という点を挙げていました。

今回の結果を見ると、少なくとも「近3走の着順=現在の能力」と単純に判断しなかったことには意味があったようです。

スパークリシャールは今回も後ろから

今回もスパークリシャールは序盤から後方。

1コーナーでは後ろから3~4番手付近でした。

しかし3コーナーから徐々に位置を上げ、4コーナーでは中団まで進出。

そこから直線で伸びて2着まで追い上げています。

上がり3Fは35秒9。

勝ったキャントウェイトの36秒1より速い脚を使いました。

札幌芝2000mという、一般的には後方一気が決まりやすいとは言えない条件でここまで追い込んだ点も評価できます。

今回の好走は、単なる前残りの恩恵ではありませんでした。

「AI勝率9%」が正しかったとはまだ言えない

ただし、ここは区別して考えたいところです。

スパークリシャールが2着したからといって、

p_win=9.01%という勝率推定が正しかった

と証明されたわけではありません。

今回は勝っていませんし、1レースだけでは確率の妥当性は判断できません。

重要なのは、

12番人気という市場評価よりも、少なくとも能力を高く見積もる余地があった

ことです。

事前オッズでも60倍前後。

最終的にも61.1倍でした。

市場からはかなり低く評価されていた馬が勝ち馬とクビ差まで走ったため、AIが拾っていた特徴量の中に何か有効なものがあった可能性はあります。

ここは似たパターンを蓄積して検証していきたいところです。

馬連2万7940円という結果が示すもの

今回の馬連は、

4-7 27,940円

でした。

AI順位で見ると、

1位-3位

の組み合わせです。

さらに馬単は、

7→4 38,410円

でした。

AI指数上位をそのまま馬券にするという運用はしていませんが、「AI上位なのに人気がない馬」をどう利用するかというテーマは以前から考えてきました。

今回のスパークリシャールは、まさにその典型例になりました。

例えば、

  • AI順位
  • p_win
  • 市場オッズ
  • AIと市場の評価差

を組み合わせれば、単純な上位馬ランキングとは別の指標を作れるかもしれません。

今回の結果は、その方向をもう少し掘り下げたくなる内容でした。

ただしAI上位の人気薄すべてが走ったわけではない

一方で、都合の良い部分だけを見るのは避けたいところです。

AIはスパークリシャール以外にも人気薄を高く評価していました。

AI4位タイキラフターは11番人気で9着。

AI5位ヴァイザーバルコは14番人気で8着でした。

そしてAI2位ウイントレメンデスも5番人気で13着。

つまり、

「AIが人気薄を上位評価したら全部狙えばいい」

という結果ではありません。

ここはかなり重要です。

今回成功したのはスパークリシャール。

一方、同じように市場評価との乖離が大きかったタイキラフター、ヴァイザーバルコは馬券圏外でした。

次の課題は、この3頭の違いを探すことです。

スパークリシャールと他の穴馬は何が違ったのか

事前に上位評価された人気薄3頭を比較すると、少し性質が違います。

馬名AI順位最終人気結果事前に確認できた材料
スパークリシャール3位12人気2着重賞0.6秒差、速い上がり
タイキラフター4位11人気9着弥彦S0.1秒差、上がり32.7
ヴァイザーバルコ5位14人気8着距離短縮、条件変化

スパークリシャールとタイキラフターには、過去にかなり速い上がりを使った実績があります。

ただ今回、スパークリシャールは札幌でも末脚を発揮した一方、タイキラフターは9着。

つまり「上がりが速い」だけでも足りません。

過去にその末脚をどのクラス、どの相手関係で出していたのか。

そこまで分解する必要がありそうです。

スパークリシャールには中山記念で0.6秒差という重賞実績があります。

このあたりが、今回の好走につながるヒントかもしれません。

3着ショウナンサムデイはAI上位5頭圏外

3着は14番ショウナンサムデイ。

3番人気でした。

この馬は事前記事でも市場側の代表として取り上げていました。

前走STV賞3着、その前の五稜郭S4着。

北海道シリーズで安定しており、人間目線ではかなり買いやすい馬でした。

一方、AI上位5頭には入りませんでした。

結果は3着。

つまり今回、

1着・2着はAI側が拾い、3着は市場側の分かりやすい人気馬が残った

という形です。

3連複4-7-14は38,880円。

3連単7→4→14は265,110円でした。

AIだけですべてを説明できたレースではありませんが、AIと通常の馬柱評価を組み合わせる意味を感じる結果でもあります。

フクノブルーレイクは競走中止

事前に人気を集めていたフクノブルーレイクは競走中止となりました。

そのため、この馬について今回の着順だけを使ってAI評価の正否を検証することはできません。

事前記事では、近走成績が安定している一方でAI上位5頭には入っていなかったため、注目していた比較対象でした。

今回は評価材料から外し、次走以降を改めて見たいところです。

AI1位の単勝だけでも市場とはわずかなズレがあった

キャントウェイトのAI勝率は18.89%でした。

単純に勝率からフェアオッズを計算すると、

1 ÷ 0.1889 ≒ 5.29倍

です。

最終単勝は6.2倍。

単純比較では、AI側の評価より市場の方が少し低く見積もっていたことになります。

もちろん、この計算だけで実際の期待値を断定することはできません。

AIの確率が正しくキャリブレーションされていることが前提だからです。

ただ、

「AI1位だから買う」

ではなく、

AI勝率と実際のオッズを比較する

という考え方は、今後さらに検証していく価値がありそうです。

今回は「順位」より「市場との乖離」に価値があった

今回の結果を見て感じるのは、AI指数の使い道は単純な予想順位だけではないということです。

キャントウェイトが1位だったことはもちろん良い結果です。

しかし、それ以上に研究材料として価値があるのは、

AI3位・9.01%だったスパークリシャールが、12番人気61.1倍だった

という部分です。

人気馬を上位に並べるだけなら、市場のオッズと大きく変わりません。

AIを使う意味が出てくるのは、市場と異なる評価を出したときです。

ただし、そのズレには2種類あります。

  • AIが市場より正しく評価できているケース
  • AIが単に誤評価しているケース

今回スパークリシャールは前者に近い結果になりました。

一方、タイキラフターやヴァイザーバルコは少なくとも今回の着順だけなら後者に近い結果です。

だからこそ、今後は「乖離が大きい」というだけでなく、どのような理由で乖離が生まれたのかまで確認する必要があります。

次に検証したいこと

今回の結果から、今後はAI上位馬について次のような分類をしてみても面白そうです。

分類イメージ
AI高評価・人気も高い能力確認型
AI高評価・人気薄穴候補型
AI低評価・人気馬危険人気馬型
AI低評価・人気薄基本的には低評価

特に調べたいのが「AI高評価・人気薄」です。

今回のスパークリシャールのような馬を過去データから抽出して、

  • 単勝回収率
  • 複勝回収率
  • 複勝率
  • 人気別成績
  • AI順位別成績
  • AI勝率÷市場推定勝率

などを調べれば、単なる印象ではなく数値で評価できるようになります。

今回の1レースを見て「AIは穴馬を当てられる」と結論付けるのではなく、ここから検証サンプルを増やすのが重要だと思います。

まとめ

2026年WASJ第2戦は、AI1位キャントウェイトが1着。

さらにAI3位スパークリシャールが12番人気、単勝61.1倍から2着に入りました。

事前記事ではスパークリシャールについて、

市場とAIの評価差が今回最も大きい馬

として注目していました。

その馬が実際に勝ち馬とクビ差まで走ったことは、今回の指数検証における大きな収穫です。

一方で、AI2位ウイントレメンデスは13着。AI4位タイキラフター、5位ヴァイザーバルコも馬券圏外でした。

したがって、「AI上位の人気薄を機械的に買えばよい」という話ではありません。

今回確認できたのは、

AIと市場の評価が大きくズレた馬の中に、実際の能力を市場以上に捉えられているケースが存在する可能性

です。

キャントウェイトの1位評価的中も良い結果でしたが、今回の研究材料としてはスパークリシャールの2着の方がむしろ興味深いかもしれません。

馬連4-7は27,940円。

結果だけを見れば魅力的ですが、大切なのはこの1回を成功例として終わらせないことです。

なぜスパークリシャールをAIは9.01%まで評価したのか。

そして、同じように人気薄だったタイキラフターやヴァイザーバルコとは何が違ったのか。

この差をデータで説明できるようになれば、競馬AIの使い方をもう一段深められそうです。

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