2026年6月21日の阪神11Rは、芝1600mで行われるしらさぎステークス(GIII)
今年は近走の重賞で上位争いを続けているファーヴェントや、4歳馬ファンダムなどが人気を集めそうだが、競馬AI指数が最上位に評価したのは、12番人気想定のブエナオンダだった。
人気と指数順位が大きく食い違っており、AI指数を使う立場としては非常に興味深い一戦である。
今回は指数上位5頭について、近走成績や着差、対戦関係を確認しながら掘り下げていきたい。
しらさぎSの競馬AI指数
| 印 | 馬番 | 馬名 | p_win | 想定オッズ・人気 |
|---|---|---|---|---|
| ◎ | 4 | ブエナオンダ | 0.1346 | 41.4倍・12番人気 |
| ○ | 7 | キープカルム | 0.0988 | 17.0倍・9番人気 |
| ▲ | 5 | ファーヴェント | 0.0968 | 6.0倍・2番人気 |
| ☆ | 9 | ファンダム | 0.0802 | 9.4倍・5番人気 |
| △ | 6 | シンフォーエバー | 0.0680 | 119.9倍・18番人気 |
指数1位のブエナオンダは勝利確率13.46%。2位キープカルムとの差は3.58ポイントあり、今回の指数では一歩抜けた評価となった。
ただし、13%台は絶対的な本命と呼べるほど高い数値ではない。相手候補も拮抗しているため、堅い軸馬を探すレースというより、人気と指数のズレを狙うレースとして捉えたい。
◎4番ブエナオンダ
AI指数1位はブエナオンダ。
近2走はマイラーズC12着、ダービー卿CT6着と、着順だけを見ると強く推しにくい。しかし、着差を見るとマイラーズCは0.5秒差、ダービー卿CTは0.3秒差にとどまっている。
マイラーズCでは18頭立ての15番手から進めており、後方から追い上げたものの前に届かなかった形。大きく能力負けした内容ではない。
さらに、今年1月の京都金杯ではファーヴェントとの接戦を制して重賞勝ち。昨年のキャピタルSでも勝ち馬から0.1秒差の3着に入っている。
近走の着順が目立たないことで人気を落としているが、マイル重賞で通用するだけの実績はすでに示している。AIは表面的な着順よりも、勝ち馬との着差や過去のマイル実績を高く評価した可能性がある。
12番人気想定で指数1位ならば、今回もっとも注目したい存在である。
○7番キープカルム
指数2位はキープカルム。
前走の京王杯SCは13番手から追い込み、勝ち馬から0.6秒差の6着。芝1400mへの距離短縮でも一定の末脚を見せたが、今回は実績のある芝1600mへ戻る。
京都金杯ではブエナオンダから0.4秒差の9着、富士Sではガイアフォースから0.6秒差の6着、中京記念でも0.3秒差の5着だった。
近走は勝ち切れていないものの、重賞戦線で大きく崩れているわけではない。後方から運ぶタイプだけに展開の助けは必要だが、差しが届く流れになれば上位進出があっても不思議ではない。
9番人気想定ながら指数2位。ブエナオンダと同様に、着順以上の評価が必要な一頭といえる。
▲5番ファーヴェント
指数3位はファーヴェント。
上位5頭のなかでは、近走内容がもっとも安定している。
ダービー卿CTでは勝ち馬とタイム差なしの3着。京都金杯でもブエナオンダと同タイムの2着に入り、前走マイラーズCも勝ち馬から0.3秒差の6着だった。
ブエナオンダとの直接対決を振り返ると、京都金杯では同タイムの2着。マイラーズCではファーヴェントが6着、ブエナオンダが12着となっている。
近走の安定感を重視すれば、ファーヴェントを最上位に評価したくなるのも自然だろう。想定2番人気という市場評価にも納得できる。
一方、AI指数ではブエナオンダ、キープカルムに次ぐ3位。能力を低く評価しているというより、人気を含めた比較では上位2頭ほどの妙味がない、という見方ができそうだ。
馬券の相手としては外しにくい存在である。
☆9番ファンダム
指数4位はファンダム。
前走の京王杯SCは2番手から運んで8着。勝ち馬からは0.6秒差だった。2走前のオーシャンSも12着だが、こちらも着差は0.6秒に収まっている。
注目したいのは、今年1月のニューイヤーS。芝1600mで勝ち馬カピリナから0.1秒差の3着に入り、マイル適性を示している。
3歳時には毎日杯を勝っており、芝1800mでも実績がある。日本ダービーでは14着に敗れたものの、2400mの結果を今回のマイル戦で重く見る必要はないだろう。
近2走は1200m、1400mを使われており、今回は1600mへの距離延長。ニューイヤーSの内容を考えれば、マイルへ戻ることがプラスに働く可能性がある。
△6番シンフォーエバー
指数5位は18番人気想定のシンフォーエバー。
近走成績を見ると、安土城S14着、谷川岳S13着、京都金杯16着。人気薄になるのも無理はなく、通常の予想ではなかなか印を回しにくい。
それでもAI指数では勝利確率6.80%で5位。119.9倍という想定オッズとのズレは、ブエナオンダ以上に大きい。
京都金杯では逃げてブエナオンダから0.9秒差。近2走は芝1400mで結果が出ていないが、今回は芝1600mへ戻る。展開や位置取りによって、指数が拾っている要素があるのかもしれない。
もっとも、指数の算出要因を確認できない以上、高評価の理由を断定することはできない。近走成績を考えれば本線にはしづらく、三連系の相手や少額の穴候補という扱いが現実的だろう。
京都金杯とマイラーズCの対戦関係に注目
今回の上位馬を比較するうえで重要なのが、京都金杯とマイラーズCでの直接対決である。
京都金杯
- 1着ブエナオンダ
- 2着ファーヴェント
- 9着キープカルム
- 16着シンフォーエバー
ブエナオンダとファーヴェントは同タイム。キープカルムも0.4秒差であり、着順ほど大きな能力差はなかった。
マイラーズC
- 6着ファーヴェント・0.3秒差
- 12着ブエナオンダ・0.5秒差
直近の直接対決ではファーヴェントが先着している。ただし、ブエナオンダは15番手から追い込む競馬だったため、着順だけで評価を落とすのは早計だろう。
安定感ならファーヴェント、人気とのズレならブエナオンダという構図になっている。
まとめ
しらさぎSのAI指数1位は、12番人気想定のブエナオンダとなった。
近2走の着順は振るわないが、マイラーズCは0.5秒差、ダービー卿CTは0.3秒差。京都金杯ではファーヴェントを退けて重賞を勝っており、近走着順だけで評価を下げるべき馬ではない。
指数2位のキープカルムも、重賞で着順ほど大きく負けていない。指数3位ファーヴェントは近走の安定感が高く、相手としては最有力だ。
そして、指数5位には18番人気想定のシンフォーエバーが入った。近走成績から強くは推しにくいが、AI指数ならではの大穴候補として少額押さえる余地はある。
人気馬をそのまま並べる予想ではなく、ブエナオンダを中心に人気とのズレを狙う。今回のしらさぎSは、AI指数の特徴が色濃く表れたレースになりそうだ。


コメント