2026年8月16日に札幌競馬場で行われる札幌記念。芝2000mの16頭立てで、GⅠ級の実績馬から上がり馬まで揃う一戦となりました。添付の競馬新聞も含めて確認すると、人気もある程度分散しており、単純に実績上位馬だけで決めるのは難しそうな組み合わせです。
今回の競馬AI指数では、1位がサクラファレル、2位シェイクユアハート、3位イガッチ、4位ショウヘイ、5位エコロヴァルツとなりました。
特に興味深いのは、1番人気のショウヘイがAIでは4位にとどまっている一方、13番人気のイガッチが3位まで浮上している点です。
AI指数と馬柱を掛け合わせながら、札幌記念を観察していきます。
AI指数上位5頭
今回のAI評価は次の通りです。
| AI順位 | 馬番 | 馬名 | p_win | 人気・オッズ |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 8 | サクラファレル | 0.0868 | 5人気・8.9倍 |
| 2位 | 15 | シェイクユアハート | 0.0789 | 3人気・6.4倍 |
| 3位 | 2 | イガッチ | 0.0713 | 13人気・57.4倍 |
| 4位 | 7 | ショウヘイ | 0.0623 | 1人気・4.1倍 |
| 5位 | 5 | エコロヴァルツ | 0.0471 | 8人気・15.8倍 |
まず目につくのは、AI1位でもp_win=8.68%しかないことです。
これまでのレースではAI1位が15%、20%を超えるケースもありましたが、今回は上位馬同士の差がかなり小さくなっています。
つまりAIとしても、
「サクラファレルが抜けている」
という評価ではありません。
むしろ、
上位人気馬を含めて勝つ可能性が広く分散しているレース
として捉えているように見えます。
札幌記念というメンバーの揃う重賞らしい指数分布とも言えそうです。
AI1位サクラファレル|重賞でも崩れていない4歳馬
AIが最も高く評価したのは8番サクラファレルです。
p_win=8.68%。
5番人気8.9倍という位置なので、人気との比較でもそこまで目立った支持を集めている馬ではありません。
近走を見ると、
- エプソムC 5着・0.3秒差
- ベストR記念 1着
- セントライト記念 5着・0.6秒差
- 藻岩山特別 1着
となっています。
特に注目したいのが前走エプソムCです。
1番人気に支持され、2番手から33.9秒の上がりを使って0.3秒差。
結果は5着でしたが、重賞でも十分に通用するところを見せています。
さらに昨年の札幌では芝2000mの藻岩山特別を勝利。
当時は逃げて押し切っているため、札幌芝2000mへの経験がすでにあることも今回のプラス材料です。
3か月半の休み明けですが、鉄砲成績は[1.0.0.0]。
休み明けそのものを強く嫌う必要もなさそうです。
今回のAI1位は、派手なGⅠ実績よりも、
近走の安定性、先行力、札幌2000m実績
といった要素を積み上げた結果なのかもしれません。
ただし8.68%という数字からも、絶対的な軸というよりは「混戦の中で最も高く評価された馬」という見方が適切でしょう。
AI2位シェイクユアハート|GⅡ勝ちの実績をどう評価するか
2位はシェイクユアハート。
p_win=7.89%です。
近走で最も目立つのは今年の金鯱賞。
ジョバンニを相手に1分58秒1で勝利しています。
さらに、
- 中日新聞杯 1着
- 京都記念 4着
- 金鯱賞 1着
と、2000~2200mの重賞で安定した結果を残しています。
前走宝塚記念は14着でしたが、重馬場のGⅠで2.8秒差。
今回の札幌記念だけを考えるのであれば、この一戦だけを理由に評価を大きく下げる必要はなさそうです。
むしろポイントになるのは58kgでも重賞を勝っている地力でしょう。
札幌記念は定量戦なので、ハンデ戦のように軽斤量馬が大きな恩恵を受けるレースではありません。
そう考えると、すでにGⅡを勝てる能力を示しているシェイクユアハートは比較的評価しやすい存在です。
AI2位、3番人気。
市場とAIの評価が比較的一致している馬と言えそうです。
AI3位イガッチ|今回最大の人気とのギャップ
今回最も気になるのは2番イガッチです。
AI3位、p_win=7.13%。
それに対して市場では13番人気57.4倍。
かなり大きなギャップがあります。
近走を見ると、前走マリーンSは10着。
しかもダート1700mで2.4秒差なので、直近の着順だけを見れば買いにくい馬です。
しかし、その1走前が重要です。
函館記念では1番人気に支持されて6着。
勝ち馬ファウストラーゼンとは0.5秒差でした。
さらにその前のセンテニアル・パークSでは芝1800mを勝利。
つまり、
前走だけ突然ダートを使われて大敗した馬
とも見ることができます。
芝に戻れば、
- 函館記念6着
- 3勝クラス1着
- 壇之浦S5着
- 2勝クラス1着
という内容です。
今回の57.4倍というオッズは、前走10着の印象がかなり影響している可能性があります。
もちろん札幌記念はGⅡで、函館記念以上に相手は強くなります。
そのためAI3位だからそのまま勝ち負けと判断するのは危険です。
それでも、
13番人気まで評価を落とす必要があるのか
という点では、今回かなり面白い観察対象です。
AI指数と人気のズレを見るという意味では、この馬が札幌記念最大の注目馬でしょう。
AI4位ショウヘイ|1番人気をAIは少し疑っている
1番人気ショウヘイはAI4位でした。
p_win=6.23%。
実績だけを見れば、今回の有力候補であることに疑いはありません。
今年のAJCCではドゥラドーレスを破って1着。
昨年の神戸新聞杯ではエリキングの2着。
大阪杯は10着でしたが、GⅠを含めて高いレベルで走っています。
さらに休み明け成績は、
鉄砲[2.1.0.0]
と非常に安定しています。
4か月半ぶりというローテーションについても、大きなマイナスとは考えにくそうです。
それでもAIは4位。
ここは興味深いところです。
AIがショウヘイを「弱い」と評価しているわけではなく、上位4頭は、
- 8.68%
- 7.89%
- 7.13%
- 6.23%
と大きな差がありません。
つまり、
ショウヘイが勝っても不思議ではないが、4.1倍ほど抜けた存在とはAIは見ていない
という解釈の方が近そうです。
競馬では「最も勝ちそうな馬」と「オッズに対して買いやすい馬」は同じとは限りません。
今回のショウヘイは、その違いを観察するうえでも面白い馬です。
AI5位エコロヴァルツ|大阪杯大敗だけで見限れるか
5位はエコロヴァルツ。
p_win=4.71%です。
前走大阪杯は14着、3.2秒差。
これだけを見ると不安があります。
しかし、それ以前は、
- 中山記念3着
- 福島記念2着
- 天皇賞・秋11着ながら0.6秒差
でした。
特に中山記念ではレーベンスティールから0.3秒差。
福島記念でも58.5kgを背負って2着しています。
こちらもイガッチと同様、
直近1走の大敗だけで評価を下げすぎない方がよいタイプ
なのかもしれません。
さらに鉄砲成績は[0.1.2.0]。
休み明けで馬券圏外になったことがないという馬柱もあります。
8番人気15.8倍でAI5位。
上位5頭の中ではイガッチほど極端ではありませんが、市場よりAIが少し高く評価している馬です。
人気とAI指数のズレを整理する
今回の札幌記念は、この部分が特に面白くなっています。
| 馬名 | AI順位 | 人気 | 見方 |
|---|---|---|---|
| サクラファレル | 1位 | 5人気 | AIがやや高評価 |
| シェイクユアハート | 2位 | 3人気 | おおむね一致 |
| イガッチ | 3位 | 13人気 | 非常に大きな乖離 |
| ショウヘイ | 4位 | 1人気 | 市場ほど抜けた評価ではない |
| エコロヴァルツ | 5位 | 8人気 | AIがやや高評価 |
今回は単純にAI1位を本命にするより、
AIと市場評価の差
を見る方が面白そうです。
中でもイガッチはかなり特殊です。
13番人気ながらAI3位。
仮に結果が伴わなかったとしても、「なぜモデルがここまで高く評価したのか」を後から検証する価値があります。
逆にショウヘイは1番人気ながらAI4位。
こちらも「人気馬をAIがどこまで疑えるのか」という観察対象になります。
札幌記念はAIにとってかなり難しいレースか
もう一つ注目したいのが、指数そのものの低さです。
AI1位サクラファレルですら8.68%。
上位5頭を合計しても約34.6%にしかなりません。
つまり残り約65%が、それ以外の11頭に分散しています。
これはAI自身が、
上位5頭だけで決まる可能性がそこまで高くない
と見ていることになります。
メンバーにはGⅠ・GⅡ級の実績馬も多く、休み明けの馬も多い一戦。
能力比較だけでなく、
- 休み明けの仕上がり
- 札幌への適性
- 位置取り
- ペース
- 近走大敗からの巻き返し
など、不確定要素がかなりあります。
こういうレースでは、「AI1位だから買う」よりも、
AIの順位とオッズをセットで観察する
方が向いていそうです。
今回注目したい3頭
指数と馬柱を合わせると、個人的に特に観察したいのは次の3頭です。
まずサクラファレル。
AI1位であり、札幌芝2000m勝利実績もあります。先行できることも含め、指数上位の中では最も素直に評価しやすい存在です。
次にシェイクユアハート。
金鯱賞、中日新聞杯を勝っている実績は今回のメンバーでも上位。AI2位という評価にも違和感はありません。
そして最も興味深いのがイガッチです。
13番人気ながらAI3位。前走ダート大敗から芝へ戻ることで、人気以上に巻き返せるのかを見てみたいところです。
ショウヘイとエコロヴァルツも十分候補ですが、今回の記事では特に「市場とAIのズレ」という観点から、この3頭を中心に観察したいと思います。
まとめ
2026年札幌記念のAI指数1位はサクラファレルでした。
ただしp_winは8.68%。
2位シェイクユアハート7.89%、3位イガッチ7.13%、4位ショウヘイ6.23%と差は小さく、AIとしてもかなりの混戦と見ているようです。
今回特に興味深いのは、人気とのギャップです。
1番人気ショウヘイはAI4位。
一方、13番人気イガッチがAI3位まで浮上しました。
サクラファレルも5番人気ながらAI1位、エコロヴァルツも8番人気ながらAI5位。
そのため札幌記念は、
「どの馬が最も強いか」だけでなく、「人気とAI評価がどこで食い違っているか」
を見るレースになりそうです。
AI1位のサクラファレルが重賞初制覇へ進むのか。
GⅡ勝ち馬シェイクユアハートが地力を見せるのか。
それとも13番人気イガッチというAIの異端評価が結果につながるのか。
今回はそのあたりをレース後の回顧で改めて確認してみたいと思います。


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