2026年8月16日の札幌記念は、3番人気のシェイクユアハートが勝利しました。
2着には5番人気サクラファレル、3着には10番人気レディネスが入り、3連単は19万7,490円。1番人気ショウヘイは7着、2番人気アドマイヤテラも9着に敗れ、上位人気だけでは決まらない結果となりました。
事前の競馬AI指数では、
- 1位 サクラファレル
- 2位 シェイクユアハート
- 3位 イガッチ
- 4位 ショウヘイ
- 5位 エコロヴァルツ
という評価でした。
結果を見ると、AI1位が2着、AI2位が1着。
上位2頭についてはかなり良い形で捉えることができました。一方、注目していたAI3位イガッチは14着、5位エコロヴァルツは16着。今回は「上位評価の成功」と「穴馬評価の失敗」が同時に出たレースとして振り返ってみます。
札幌記念の結果とAI指数
まずはAI上位馬の結果を整理します。
| AI順位 | 馬名 | p_win | 最終人気 | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | サクラファレル | 8.68% | 5人気 | 2着 |
| 2位 | シェイクユアハート | 7.89% | 3人気 | 1着 |
| 3位 | イガッチ | 7.13% | 11人気 | 14着 |
| 4位 | ショウヘイ | 6.23% | 1人気 | 7着 |
| 5位 | エコロヴァルツ | 4.71% | 7人気 | 16着 |
勝ったシェイクユアハートと2着サクラファレルは、AI指数でもほぼ横並びでした。
事前の記事でも触れた通り、今回のAI1位サクラファレルはp_win=8.68%しかなく、「抜けた本命」という評価ではありませんでした。
実際、
1位8.68% → 2位7.89%
と差はわずか0.79ポイント。
着順こそ逆になりましたが、AIがこの2頭をほぼ同等の最上位グループとして評価していたことは、今回の結果とよく一致しています。
シェイクユアハートが完勝|宝塚記念14着を引きずらなかった評価
勝ったのはAI2位のシェイクユアハート。
道中は中団よりやや後ろ。1コーナーでは前から10頭目前後でしたが、3~4コーナーで徐々にポジションを上げ、直線では一気に抜け出しました。
勝ち時計は1分58秒2。
上がり3Fは34秒6でした。
2着サクラファレルには2馬身半差をつけており、結果としてはかなり明確な勝利だったと言えます。
事前評価でポイントにしていたのは、この馬の近走実績でした。
- 中日新聞杯1着
- 京都記念4着
- 金鯱賞1着
- 宝塚記念14着
直近の宝塚記念だけを見れば買いにくい馬でしたが、その前には中日新聞杯と金鯱賞を勝っています。
特に今回と同じ芝2000mでは、金鯱賞を1分58秒1で勝利。
札幌記念でも1分58秒2で勝ったことを考えると、2000m前後で発揮できる地力をAIが比較的素直に拾えていたと考えられそうです。
宝塚記念は重馬場のGⅠ。
そこでの14着を強く減点しすぎず、それ以前のパフォーマンスを評価できた点は、今回のAI指数でうまく機能した部分でした。
AI1位サクラファレルは2着|札幌適性と安定感は結果につながった
AI1位サクラファレルも2着に入りました。
5番人気9.2倍。
事前の市場評価以上にAIが高く評価していた馬です。
前走エプソムCでは1番人気で5着でしたが、着差はわずか0.3秒。昨年の札幌では芝2000mの藻岩山特別を勝っていました。
今回もその評価通り、大きく崩れることはありませんでした。
道中はシェイクユアハートより前の位置で進み、直線でもしっかりと伸びて2着。
勝ち馬には離されましたが、3着レディネスには1馬身1/4差をつけています。
つまり、
「勝ち馬を取り違えた」というより、ほぼ同評価だった2頭の順番が入れ替わった
という見方が近そうです。
今回はAI1位でもp_win=8.68%でした。
この数字を考えると、「サクラファレル1頭に絞る」のではなく、上位数頭を組み合わせる方がAI指数の使い方として自然だったのかもしれません。
結果論ではありますが、AI1・2位の馬連8-15は3,020円、馬単15→8は5,920円でした。
上位2頭の評価はかなり良かった
今回の札幌記念で最も評価したいのは、単純な「AI2位が勝った」という部分よりも、1着・2着をAI上位2頭で捉えられたことです。
しかもサクラファレルは5番人気。
AI順位と人気を比較すると、
| 馬名 | AI順位 | 人気 | 結果 |
|---|---|---|---|
| サクラファレル | 1位 | 5人気 | 2着 |
| シェイクユアハート | 2位 | 3人気 | 1着 |
となります。
特にサクラファレルについては、市場よりAIの方が高く評価していました。
このような馬が実際に連対するのであれば、単に「AI1位の単勝を買う」より、
AIが市場より高く評価している馬を連系馬券に利用する
という方向に可能性を感じます。
今回ならサクラファレルを軸候補として、シェイクユアハートとの馬連・ワイドなどを見る方法です。
勝率順位そのものだけではなく、「人気との差」をどう使うかは今後も検証していきたいところです。
一方でAI3位イガッチは14着|今回最大の反省点
一方、事前予想でかなり注目していたイガッチは14着。
AI3位、p_win=7.13%。
最終的には11番人気73.9倍でした。
AIと市場評価の乖離が非常に大きかったため、今回もっとも注目していた穴馬でしたが、結果にはつながりませんでした。
事前に評価した根拠は、前走マリーンSがダートだったことです。
その前は、
- 函館記念6着・0.5秒差
- センテニアル・パークS1着
- 壇之浦S5着
- 霞ヶ浦特別1着
と芝ではそれなりのパフォーマンスを見せていました。
そのため、
「前走ダート10着によって人気を落としているだけなら面白いのではないか」
と考えました。
ところが今回、イガッチは序盤では比較的前の位置にいたものの、3~4コーナーで徐々に後退。最後は勝ち馬から2秒5差の14着でした。
ここは結果を見る限り、単純に芝へ戻れば前走以前のパフォーマンスを再現できる、という読みでは足りなかったことになります。
考えられる論点はいくつかあります。
- 函館記念6着を高く評価しすぎた可能性
- オープン~GⅡでの能力差
- 近走の状態そのものが落ちていた可能性
- 前走ダート大敗を「参考外」と処理しすぎた可能性
AIがどの特徴量からイガッチを3位まで押し上げたのかは、今後確認してみたいところです。
特に今回のような人気薄のAI上位馬を、そのまま「妙味馬」と考えてよいのかは重要な検証テーマになりそうです。
1番人気ショウヘイを4位に下げた判断はどうだったか
今回もう一つ注目していたのがショウヘイです。
市場では1番人気4.1倍。
一方、AIでは4位、p_win=6.23%でした。
結果は7着。
少なくとも、
「1番人気だから最も勝ちやすい」とは評価しなかったAIの方向性
は悪くありませんでした。
ショウヘイはAJCC勝ち、神戸新聞杯2着など実績十分。
さらに鉄砲成績も良く、4か月半休養も大きな減点材料には見えませんでした。
それでもAIではサクラファレル、シェイクユアハート、イガッチより下。
結果的にも馬券圏外となりました。
もちろん7着ですから「AIが完全に消せていた」とまでは言えません。
それでも人気とAI順位の比較という観点では、
過剰に人気している可能性のある馬を見つける
という使い方につながる結果でした。
2番人気アドマイヤテラもAI上位5頭には入らず9着。
今回に限れば、上位人気をそのまま追いかけなかったことは悪くなかったようです。
AI5位エコロヴァルツは16着|休み明け実績だけでは足りなかった
エコロヴァルツも大きく崩れました。
AI5位、7番人気で16着。
最後は勝ち馬から2秒6差でした。
事前には、
- 中山記念3着
- 福島記念2着
- 天皇賞・秋0.6秒差
- 鉄砲成績[0.1.2.0]
を評価材料としていました。
しかし今回は全く力を出せませんでした。
こちらもイガッチと似ていて、過去の好走実績をモデルが強く拾った一方、今回のパフォーマンスを左右する状態面までは捉えきれなかった可能性があります。
特に休み明け実績は有力な情報ではありますが、
「過去に休み明けで走ったことがある」
ことと、
「今回も能力を出せる」
ことは同じではありません。
馬柱から拾える情報だけでどこまで現在の状態を推測できるのか。この辺りはAI予想の難しさでもあります。
3着レディネスを拾えなかった
馬券的にはもう一つ大きな課題があります。
3着に入ったレディネスは10番人気36.3倍。
AI上位5頭には入っていませんでした。
その結果、
- 馬連 8-15 3,020円
- 馬単 15→8 5,920円
まではAI上位2頭だけで捉えられますが、
- 3連複 8-14-15 43,170円
- 3連単 15→8→14 197,490円
には届きません。
これは現在使っている勝率p_winだけで相手候補まで選ぶことの限界とも考えられます。
勝つ確率と、2着・3着に入る確率は必ずしも同じではありません。
例えば後方から安定して脚を使えるものの、勝ち切るには展開待ちになる馬は、p_winでは上位に来にくくても複勝圏では面白い場合があります。
今後、
- p_win
- 複勝圏確率
- 人気
- オッズ
を組み合わせられるようになると、今回のような3着穴馬への対応力が上がる可能性があります。
レース展開から見るシェイクユアハートの強さ
レースの1000m通過は59秒4。
公式のペース判定はMでした。
ラップを見ると、
| 区間 | ラップ |
|---|---|
| 200m | 12.4 |
| 400m | 10.2 |
| 600m | 11.6 |
| 800m | 12.8 |
| 1000m | 12.4 |
| 1200m | 11.8 |
| 1400m | 11.9 |
| 1600m | 11.8 |
| 1800m | 11.9 |
| 2000m | 11.4 |
序盤はそれなりに流れましたが、中盤で一度息が入り、最後の200mは11秒4。
その中でシェイクユアハートは中団から進出し、最後まで伸び切っています。
特に興味深いのは、後方一気だけで展開がハマったというより、3~4コーナーから自分で位置を上げている点です。
近走の重賞実績を考えても、今回は展開だけではなく地力で勝ったと評価してよさそうです。
サクラファレルも2着に残っていますので、極端な追い込み決着でもありませんでした。
今回の結果からAI指数について考えたいこと
今回の札幌記念は、AI指数の長所と弱点がかなり分かりやすく出ました。
良かった部分は、
サクラファレルとシェイクユアハートを上位2頭に評価できたこと。
特に5番人気サクラファレルを1位に置き、実際に2着まで来た点は今後につながりそうです。
一方で問題だったのは、
「人気薄+AI上位」をどこまで信用するか。
イガッチはまさにそのケースでした。
人気との乖離は確かに馬券妙味を生みます。
しかし、
「市場よりAIが高評価」
だからといって、
「市場が間違っている」
とは限りません。
今回のイガッチのように、AI側の評価が間違っているケースも当然あります。
そのため今後は、
AI順位 × 人気差
だけではなく、
「なぜその馬がAI上位なのか」
まで確認する必要がありそうです。
例えば、
- 直近レースの内容
- 距離変更
- クラス実績
- 長期休養
- 前走だけの特殊条件
- 過去実績への依存度
などです。
指数は入口として使い、大きく市場と違う馬ほど理由を深掘りする。
今回のイガッチは、その必要性を教えてくれる結果になりました。
まとめ
2026年札幌記念は、AI2位シェイクユアハートが勝利し、AI1位サクラファレルが2着となりました。
AI上位2頭で1着・2着を独占。
順位こそ逆でしたが、p_winは8.68%と7.89%でほぼ同評価だったため、今回の上位評価はかなり結果につながったと言えそうです。
また、1番人気ショウヘイをAI4位としていた点も、7着という結果を考えれば市場評価をそのまま追わなかった意味がありました。
一方で、AI3位として大きく注目したイガッチは14着。AI5位エコロヴァルツも16着でした。
特にイガッチについては、
「AI上位+人気薄=期待値が高い」と単純には考えられない
という重要な反省材料になりました。
今回の札幌記念から得られたのは、AI順位そのものよりも、
上位グループをどう馬券へ落とし込むか、そして市場と大きく乖離した馬をどう扱うか
という課題です。
結果論では、AI1・2位の馬連は3,020円。
1頭に決め打ちするのではなく、近い指数を持つ上位馬同士を組み合わせるという考え方には、今回ひとつ結果が出ました。
一方、3着レディネスはAI上位に入っておらず、3連系には届きませんでした。
今後は勝率だけでなく、複勝圏を意識した指数の使い方についても検証していきたいところです。





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