2026年8月1日に札幌芝2000mで行われたSTV賞は、5番人気の10番ヨヒーンが勝利しました。
2着には1番人気の12番アルマデオロ、3着には3番人気の11番ショウナンサムデイが入り、3連単は10→12→11で16,820円となりました。
今回の競馬AI指数では、ヨヒーンを勝利確率7.31%の3位に評価していました。AI1位のアイスグリーンは11着に敗れましたが、注目していたAI2位エンドロールは16番人気ながら6着。極端な高評価が勝利にはつながらなかった一方で、単なるノイズと切り捨てるには惜しい走りを見せています。
STV賞の結果
| 着順 | 馬番 | 馬名 | 人気 | 単勝オッズ |
|---|---|---|---|---|
| 1着 | 10 | ヨヒーン | 5人気 | 8.6倍 |
| 2着 | 12 | アルマデオロ | 1人気 | 4.1倍 |
| 3着 | 11 | ショウナンサムデイ | 3人気 | 6.3倍 |
| 4着 | 14 | ディヴァインスター | 7人気 | 17.5倍 |
| 5着 | 4 | チルカーノ | 11人気 | 32.4倍 |
| 6着 | 5 | エンドロール | 16人気 | 192.5倍 |
勝ち時計は2分00秒2。
上位3頭はいずれも4歳馬で、ヨヒーンが53kg、ショウナンサムデイが54kgと、軽いハンデを背負った若い馬が上位に入りました。
AI指数と実際の結果
事前のAI指数上位5頭は次の通りでした。
| AI順位 | 馬名 | p_win | 実際の人気 | 着順 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | アイスグリーン | 13.60% | 8人気 | 11着 |
| 2位 | エンドロール | 10.73% | 16人気 | 6着 |
| 3位 | ヨヒーン | 7.31% | 5人気 | 1着 |
| 4位 | キャントウェイト | 5.88% | 4人気 | 9着 |
| 5位 | マイネルフーガ | 5.38% | 10人気 | 8着 |
AI上位5頭から勝ち馬は出ましたが、馬券圏内に入ったのはヨヒーンだけでした。
ただし、今回の予測で特に振り返りたいのは、勝ったヨヒーンだけではありません。
16番人気だったエンドロールをAIが2位に評価し、実際に6着まで走った点も重要です。
一方、1位アイスグリーンは11着、4位キャントウェイトは9着、5位マイネルフーガは8着でした。AI上位馬が全体として上位を独占したわけではなく、指数の良かった部分と課題が同時に出た結果となりました。
ヨヒーンは昇級戦を突破
ヨヒーンは前走の洞爺湖特別を勝ち、2勝クラスからの昇級戦でした。
前走と同じ芝2000mで、函館から札幌への転戦。斤量も53kgと恵まれていました。
レースでは道中、中団付近を追走。コーナー通過順位はおおむね6番手付近で、直線では12番アルマデオロとの追い比べになりました。
最後は同タイムながらクビ差で先着。上がりは35秒3でした。
事前記事では、ヨヒーンについて次の点を評価していました。
- 前走と今回が同じ芝2000m
- 北海道開催を継続
- 4歳牝馬で斤量53kg
- 前走勝ちからの昇級戦
- AIと馬柱の評価が比較的整合している
結果的には、この条件がうまくかみ合いました。
特に、前走で同じ洋芝2000mを経験していたことは大きかったと考えられます。
昇級戦ではありましたが、3勝クラスの既存勢との能力差は大きくなく、軽い斤量も後押ししました。
アルマデオロは1番人気の力を示すも2着
2着は1番人気のアルマデオロでした。
AI指数上位5頭には入っていませんでしたが、市場では最も高く評価されていた馬です。
道中はヨヒーンより後ろの位置から進み、直線では上がり34秒8を記録。メンバー最速級の末脚で迫りましたが、ヨヒーンをクビ差だけ捕らえられませんでした。
着順としては2着ですが、斤量56kgでヨヒーンより3kg重かったことを考えると、内容は評価できます。
今回の結果だけを見れば、AIはヨヒーンを拾えた一方で、アルマデオロの能力を上位5頭に入れられませんでした。
人気馬を低く評価して勝ち馬を拾えたことだけを成功と考えるのではなく、2着馬をどの程度評価できていたのかも確認する必要があります。
ショウナンサムデイが3着
3着には3番人気のショウナンサムデイが入りました。
道中はヨヒーンやアルマデオロより前で進め、直線では粘り込みました。
勝ち馬からは0秒4差でしたが、4着ディヴァインスターには0秒1差をつけています。
ショウナンサムデイもAI上位5頭には入っていませんでした。
結果として、馬券圏内3頭のうちAI上位馬はヨヒーンのみ。相手候補の抽出という点では課題が残ります。
特に今回のようなハンデ戦では、勝率上位だけでなく、複勝圏に残りやすい先行力や斤量差を別の視点で評価する必要がありそうです。
エンドロールは16番人気で6着
今回、勝ち馬と同じくらい注目していたのがエンドロールです。
AIは勝利確率10.73%の2位に評価しました。
しかし、実際には1年1か月ぶりの実戦で、最終的には単勝192.5倍の16番人気でした。
結果は6着。
勝ち馬との差は0秒6で、5着チルカーノとは同タイム。16番人気としては明確に人気以上の走りでした。
この結果をどう評価するかは難しいところです。
AI2位である以上、勝利や少なくとも馬券圏内を期待する評価でした。その意味では予測成功とはいえません。
一方で、市場がほぼ評価していなかった馬を6着まで引き上げた点は、AIが何らかの能力を拾っていた可能性があります。
事前には、エンドロールの評価について次のように考えていました。
大穴候補としてそのまま信頼するのではなく、長期休養に対するAIの評価が適切か確認する必要がある。
今回の結果を見る限り、長期休養による不安は実際にありながらも、過去の能力や55kgの斤量を評価したこと自体は完全な誤りではなかったように見えます。
ただし、10.73%という勝利確率が適切だったかは別問題です。
「人気以上に走った」ことと、「勝つ確率を正しく評価できた」ことは同じではありません。
今後は、長期休養馬について次のような要素を分けて検証したいです。
| 確認したい項目 | 今回のエンドロール |
|---|---|
| 人気との比較 | 16番人気で6着 |
| 勝利確率の妥当性 | 2位評価は高すぎた可能性 |
| 長期休養の減点 | 十分だったか要検証 |
| 斤量の影響 | 55kgはプラス材料 |
| 過去能力の再現性 | 一定程度は示した |
エンドロールは「AIが超大穴を的中させた」とはいえません。
ただし、単なる異常値だったとも断定しにくい結果でした。
AI1位アイスグリーンは11着
AI1位のアイスグリーンは8番人気で11着でした。
事前には、前走の五稜郭Sで3着、過去に芝2000mの3勝クラスで2着があり、AI上位馬の中では最も馬柱との整合性が高いと考えていました。
しかし、今回は結果につながりませんでした。
勝ち時計2分00秒2に対し、アイスグリーンは2分00秒9。着差は0秒7です。
大敗というほどではありませんが、勝負どころから上位争いに加われず、期待したほどの伸びは見せられませんでした。
前走から中2週、函館から札幌への転戦自体は問題ないと見ていましたが、結果的には前走の好走をそのまま再現できませんでした。
このようなケースでは、単純な着順や着差だけでなく、
- 前走でどの程度消耗していたか
- 当日の馬体状態
- 枠順や位置取り
- ペースとの相性
- 洋芝適性を過大評価していなかったか
を振り返る必要があります。
レースは平均的な流れ
前半1000mは59秒9。
各ラップは次の通りでした。
| 距離 | 通過タイム | 区間ラップ |
|---|---|---|
| 200m | 12.6 | 12.6 |
| 400m | 23.4 | 10.8 |
| 600m | 35.4 | 12.0 |
| 800m | 47.8 | 12.4 |
| 1000m | 59.9 | 12.1 |
| 1200m | 1:12.0 | 12.1 |
| 1400m | 1:24.1 | 12.1 |
| 1600m | 1:36.1 | 12.0 |
| 1800m | 1:48.3 | 12.2 |
| 2000m | 2:00.2 | 11.9 |
序盤に10秒8が入った後は、12秒前後のラップが続いています。
極端なスローペースでも、激しい消耗戦でもありません。
ヨヒーンは中団から立ち回り、直線で脚を伸ばしました。アルマデオロはそれより後ろから追い上げています。
前だけで決まったレースではありませんが、最後方から大外一気を決めるほど差し有利でもありませんでした。
位置取りと末脚の両方が必要な、比較的バランスの取れたレースだったと考えられます。
今回のAI予測をどう評価するか
今回の予測を整理すると、次のようになります。
良かった点
AI3位のヨヒーンが1着。
5番人気の昇級馬を上位に評価し、市場よりも高く見ることができました。
また、AI2位エンドロールも16番人気で6着。馬券圏外ではありましたが、市場評価を大きく上回る走りでした。
課題となった点
AI1位アイスグリーンは11着。
さらに、2着アルマデオロと3着ショウナンサムデイを上位5頭に入れられませんでした。
馬券として考えると、勝ち馬を拾えていても相手が不足しています。
今後の検証ポイント
- 長期休養馬の勝率を過大評価していないか
- 昇級馬の斤量差を適切に評価できているか
- 先行力と複勝圏内への残りやすさを分けて評価できるか
- 上位人気馬を低く評価した理由は妥当だったか
- 単勝用のp_winだけでなく、複勝圏確率も必要ではないか
今回のように、AI上位から勝ち馬が出ても、馬券全体では簡単に取れないレースがあります。
勝率予測と、馬連・ワイド・3連系の相手選びは別の問題として扱った方がよさそうです。
まとめ
2026年STV賞は、5番人気のヨヒーンが勝利しました。
AI指数では勝利確率7.31%の3位評価。前走と同じ芝2000m、北海道開催の継続、53kgの軽斤量という条件を生かし、昇級戦を突破しました。
2着は1番人気アルマデオロ、3着は3番人気ショウナンサムデイ。AI上位5頭から馬券圏内に入ったのはヨヒーンだけで、相手候補の抽出には課題が残りました。
AI1位アイスグリーンは11着。
一方、AI2位エンドロールは1年1か月ぶり、16番人気ながら6着に入りました。10.73%という勝利確率は高すぎた可能性がありますが、市場がほとんど評価しなかった馬の能力を一定程度拾っていた点は興味深い結果です。
今回の予測は、単純な的中・不的中だけでは評価しにくい内容でした。
ヨヒーンを上位に置けた点は成果ですが、アルマデオロとショウナンサムデイを拾えなかったこと、エンドロールの勝率をどの程度適切に設定できていたかは、今後の検証課題です。
AIが人気薄を上位にしたときは、その馬が人気以上に走ったかだけではなく、予測した勝率が実際の結果に対して妥当だったのかまで確認していきたいと思います。




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