【AI指数観察ログ】チャレンジC(GⅢ)9/12 阪神11R-回顧|AI4位ジョバンニが勝利。「1位」よりも指数差を見るべきレースだった

回顧記事テーマ AI指数観察ログ

2026年9月12日の阪神11R・チャレンジCは、3番人気ジョバンニが1分57秒6で勝利しました。

2着には9番人気カラマティアノス、3着には5番人気ジーティーアダマン。馬連は4,460円、3連複は16,840円、3連単は85,250円となり、上位人気だけでは決まらない結果となりました。

今回の競馬AI指数は、

1位 タガノデュード 8.08%
2位 マテンロウゲイル 8.02%
3位 ジーティーダーリン 7.68%
4位 ジョバンニ 7.51%
5位 ジーティーアダマン 6.74%

という並びでした。

結果だけを見るとAI1位タガノデュードは11着、2位マテンロウゲイルは5着、3位ジーティーダーリンは15着。順位通りには決まりませんでした。

一方で、AI4位ジョバンニが1着、AI5位ジーティーアダマンが3着。

予想記事で「今回は1位から5位までの差が小さく、順位そのものを強く信用するレースではない」と書きましたが、その意味をかなり分かりやすく確認できる結果になりました。

今回は、なぜAI4位と5位が好走し、上位3頭が馬券外に敗れたのかを中心に振り返ります。

レース結果とAI指数を照らし合わせる

まずはAI上位5頭と実際の結果を並べます。

AI順位馬名p_win最終人気・オッズ結果
1タガノデュード8.08%4人気・8.5倍11着
2マテンロウゲイル8.02%1人気・3.5倍5着
3ジーティーダーリン7.68%8人気・18.1倍15着
4ジョバンニ7.51%3人気・7.1倍1着
5ジーティーアダマン6.74%5人気・10.8倍3着

AI上位5頭から1着と3着が出ました。

ただし、AI1位が勝ったわけではありません。

ここが今回もっとも重要なポイントだと思います。

事前の指数では1位タガノデュード8.08%に対して、4位ジョバンニは7.51%。

その差はわずか0.57ポイントしかありませんでした。

5位ジーティーアダマンまで広げても1.34ポイント差です。

順位として表示すると、

「1位タガノデュード」
「4位ジョバンニ」

では大きな差があるように感じます。

しかし、確率を見るとほぼ同じグループです。

そして実際のレースでは、その4位が勝ち、5位が3着。

今回はまさに、指数の順位よりも指数同士の距離を見る必要があることを教えてくれるレースでした。

前半1000m59秒4。極端ではないが前には楽でもなかった

レースは2000mを1分57秒6。

ラップは、

12.5-10.7-12.0-12.3-11.9
11.8-11.5-11.7-11.5-11.7

でした。

前半1000mは59秒4。

JRAの表示ではミドルペースとなっています。

特徴的なのは最初の400mです。

最初の200mが12秒5だったあと、次が10秒7。

内のジーティーダーリン、マテンロウゲイル、レーゼドラマなど前へ行きたい馬が複数いたことで、ポジション争いの段階ではそれなりに脚を使う形になりました。

その後は12秒台まで落ち着きますが、残り1000mからは11秒台が続きます。

後半1000mを単純に合計すると58秒2。

つまり極端な前傾戦ではありませんが、後半もしっかり速い。

前へ行けばそのまま残れるほど楽でもなく、後ろにいれば直線だけで届くほど遅くもない。

中団付近から長く脚を使える馬に向きやすい流れだったように見えます。

実際、勝ったジョバンニは逃げ争いには参加せず、好位から中団の外。

2着カラマティアノスも前の集団を見る位置から脚を伸ばしました。

一方で逃げたジーティーダーリンは大きく失速。

結果を見ると、序盤のポジション争いと後半の持続戦への対応力が明暗を分けた印象です。

ジョバンニはAI4位。結果的には最もバランスの取れた一頭だった

勝ったのは15番ジョバンニ。

3番人気、単勝7.1倍でした。

AI評価は4位、p_win=7.51%。

予想時点では「4位とはいえ1位との差は0.57ポイントしかなく、ほぼAI1位グループ」と整理していました。

結果として、この見方はかなり重要だったと思います。

ジョバンニは前走小倉記念2着、その前には金鯱賞2着。

すでに2000m前後の重賞で何度も好走しており、今回のメンバーの中でも能力をある程度証明している馬でした。

一方でタガノデュードのように近走がGI中心という派手さはなく、マテンロウゲイルのような3歳クラシック組でもありません。

だからこそ、事前には少し目立ちにくかったのかもしれません。

今回のレースでは15番という外枠から、無理に前へ行かず好位集団の外。

4コーナーでも前を見る位置を確保し、そのまま最後まで伸び切りました。

上がり34秒6。

最速ではありません。

それでも前で消耗しすぎず、後ろ過ぎて届かなくなることもない位置から持続的に脚を使いました。

今回のようなミドルペースでは、非常にバランスの良い競馬だったと思います。

AIとしても順位は4位でしたが7.51%。

順位表示だけを見て評価を落とす必要のない馬だったことを、結果でも確認できました。

AI5位ジーティーアダマンも3着。今回いちばん拾えた評価だったかもしれない

3着は7番ジーティーアダマン。

5番人気、単勝10.8倍でした。

AIでは5位、p_win=6.74%。

予想記事では上位5頭の中で「市場との評価差に注目したい馬」として取り上げていました。

実際、予想記事を書いた時点では17.8倍の7番人気。

最終的には10.8倍の5番人気まで支持を集めましたが、それでもAI上位馬の中では比較的目立たない存在でした。

レースではジョバンニとほぼ同じ集団。

逃げるジーティーダーリンやマテンロウゲイルを見る形で運び、直線でもしぶとく伸びて3着。

勝ち馬から0.2秒差でした。

この馬について事前に気になっていたのは、先行型という点でした。

もしジーティーダーリンなどと一緒に序盤から前へ出てしまえば苦しくなる可能性があると考えていましたが、実際には無理に逃げ争いへ参加しませんでした。

これが結果的には良かったのかもしれません。

同じ「先行できる馬」でも、

前へ行くしかない馬と、前を見ながら運べる馬。

この違いはモデルの数字だけではなかなか見えてきません。

ジーティーアダマンの3着は、AI5位を拾えたという意味だけでなく、脚質を「逃げ・先行」のラベルだけで処理しない必要性を感じる結果でもありました。

AI3位ジーティーダーリンは15着。前走再現を期待しすぎたか

今回もっとも大きく崩れたAI上位馬はジーティーダーリンでした。

AI3位、p_win=7.68%。

しかし結果は15着。

2分00秒7で、上がりは38秒0でした。

事前には前走の垂水Sを評価材料としていました。

同じ阪神芝2000m。

2番枠からハナを奪い、1分58秒7で逃げ切り。

今回は55kgとなるため、条件だけを見るとかなり面白い存在でした。

そして今回も2番枠。

実際に先頭へ立ちました。

ところが前走とは状況が違いました。

外からマテンロウゲイル、レーゼドラマなどが前へ。

1コーナーではジーティーダーリン、マテンロウゲイル、レーゼドラマ付近が先団を形成していました。

前走のように単独で自分のペースを作る形ではありません。

400m地点で10秒7というラップが入ったことからも、序盤でそれなりに脚を使ったことが分かります。

その後も後半1000mは58秒台。

前走と同じコースで同じ逃げという形でも、レースの中身は全く同じではありませんでした。

これは今後モデルを考えるうえでも面白い材料です。

「同コースで逃げ切った」

という特徴だけなら高評価できます。

しかし本当に欲しいのは、

その逃げ切りが再現できる展開なのか

という情報です。

逃げ馬の頭数、周囲のテンの速さ、枠順、他馬がどこまで主張するのか。

こうした相対的な要素をより強く考える必要がありそうです。

AI1位タガノデュードは11着。GI実績を評価しすぎたか

AI1位タガノデュードは11着。

4番人気、単勝8.5倍でした。

予想段階では宝塚記念5着、大阪杯4着など、近走の格は今回のメンバーでも上位と評価しました。

その実績をAIも拾った結果がp_win=8.08%だったと考えられます。

ただし改めて重要なのは、8.08%という数字自体は決して高くなかったことです。

今回の結果を、

「AI1位タガノデュードが大敗した」

だけで終わらせると、少し読み違えると思います。

確かに順位は1位。

しかし勝率は8%。

AI自身も「強く勝つ」と判断していたわけではありません。

しかも4位ジョバンニとの差は0.57ポイント。

今回のようなケースでは、

1位=本命

ではなく、

上位5頭の中の一頭

程度に扱う方が数字の意味としては正確でしょう。

それでも11着まで敗れた点については検証が必要です。

タガノデュードは今回、前方を見る位置ではなく後方からの競馬。

最後は34秒7で伸びていますが、上位までは届きませんでした。

阪神2000mで大阪杯4着という実績はあっても、そのときと今回では展開やポジションも異なります。

「GI好走歴」という非常に強い特徴量が、現在の適性や展開より強く効きすぎていないか。

この点は今後も似たケースを追ってみたいところです。

1番人気マテンロウゲイルは5着。それでも内容は悪くない

マテンロウゲイルは最終的に1番人気。

単勝3.5倍でした。

AIでは2位、p_win=8.02%。

結果は5着。

予想時点ではダービー5着、若葉S勝ち、そして3歳54kgという条件に注目していました。

実際のレースではかなり前へ。

ジーティーダーリンの直後から先団を形成し、最後まで大きく止まったわけではありません。

1着ジョバンニから0.4秒差。

上がり35秒3でした。

馬券圏内には届きませんでしたが、先行勢の中ではよく粘っています。

特に逃げたジーティーダーリンが15着、同じく前へ行ったレーゼドラマが7着だったことを考えると、5着という結果だけで能力不足と見る必要はなさそうです。

一方で市場は3.5倍。

AIは8.02%。

予想記事でも触れた通り、市場の方がAI以上にこの馬を高く評価していました。

結果として勝てなかったため、今回に限れば市場の評価は少し先行していたことになります。

ただ3歳馬が古馬重賞で先行して5着。

次走以降まで評価を大きく下げる内容ではないと思います。

マリアイリダータは4着。AIの「軽視が正解」とまでは言えない

もう一頭、今回注目していたのがマリアイリダータです。

予想時点では1番人気でしたが、最終的には2番人気4.5倍。

AI上位5頭には入っていませんでした。

結果は4着。

上がり34秒1はメンバー最速です。

事前記事では、条件戦を3連勝してきた上がり馬を市場が高く評価する一方、AIは過去の重賞実績を持つ馬を上位に並べたことに注目しました。

結果だけなら、

「AIが1番人気を消して正解」

とは言えません。

4着です。

しかも勝ち馬とは0.2秒差。

重賞でも十分通用する能力を示しました。

一方で、人気ほどの圧倒的な存在でもありませんでした。

この結果から得られるのは、

「上がり馬だから軽視する」

でも、

「3連勝だから重賞でも即通用する」

でもなさそうです。

今回のマリアイリダータについては、AIが過小評価した可能性もあります。

特に34秒1で追い込んで4着という内容を見ると、近走の成長度合いをモデルが十分反映できているかは今後確認したいところです。

予想時点で挙げていた検証テーマが、そのまま残った形になりました。

2着カラマティアノスはAI上位5頭外。ここが今回の大きな取りこぼし

馬券的に今回もっとも大きかったのは、2着カラマティアノスでしょう。

9番人気、単勝18.5倍。

AI上位5頭には入っていません。

上がり34秒3でジョバンニと同タイムの1分57秒6。

クビ差の2着でした。

この馬を拾えていれば、AI4位ジョバンニ、AI5位ジーティーアダマンと合わせて上位3頭を形成できます。

実際の3連複は、

7-8-15 16,840円。

AI上位5頭から7番ジーティーアダマンと15番ジョバンニは出せています。

足りなかったのが8番カラマティアノスです。

つまり今回を「AIが当たった」と評価するのは違います。

勝ち馬と3着馬は拾えた。しかし、馬券を大きくした2着馬を拾えなかった。

この整理の方が今後の改善には役立ちます。

カラマティアノスは直線でしっかり脚を使い、今回の持続的な流れに対応しました。

今後はこうした中位以下の指数馬についても、

「上位5頭に入らなかったから終了」

ではなく、指数差そのものを確認する必要があります。

もし6位以下も大差なかったのであれば、今回のような混戦で上位5頭だけ切り取ること自体に問題がある可能性があります。

これは次回、指数を保存するときにぜひ確認したいポイントです。

今回もっとも大きな学びは「ランキングの罠」

今回のチャレンジCは、AI予想の見方についてかなり重要なサンプルになりました。

予想時点の数字は、

1位 8.08%
2位 8.02%
3位 7.68%
4位 7.51%
5位 6.74%

でした。

これを順位だけで見ると、

タガノデュード > マテンロウゲイル > ジーティーダーリン > ジョバンニ > ジーティーアダマン

です。

ところが実際は、

ジョバンニ1着
ジーティーアダマン3着
マテンロウゲイル5着
タガノデュード11着
ジーティーダーリン15着

でした。

これはAIが順位を完全に間違えたとも言えます。

ただ、そもそもAIが出した確率差が極めて小さい。

例えば8.08%と7.51%を比べて、

「8.08%の馬の方が明確に強い」

と扱うこと自体が間違っていた可能性があります。

今回の結果を踏まえると、今後は指数を見るときに、

指数の状態取り扱い方のイメージ
1位だけ大きく抜ける軸候補として注目
上位2~3頭が接近同一グループとして扱う
上位5頭までほぼ横並び順位よりオッズ・展開を重視
全体的に低い「AIも分からないレース」と判断

といった考え方を取り入れても良さそうです。

今回のチャレンジCは明らかに3番目でした。

実際に予想記事でも「AI自身が迷っているレース」と書きました。

結果を見ると、その表現はかなり実態に近かったと思います。

「AI的中」よりも残したい検証結果

今回の結果だけ切り取れば、

AI4位ジョバンニが勝利。
AI5位ジーティーアダマンが3着。

それなりに指数が機能したようにも見えます。

ただ、そこで終わると学習になりません。

今回残しておきたいのは次の点です。

  • 1位8.08%と4位7.51%では実質的な差がほとんどなかった
  • AI上位5頭から1着、3着が出た
  • AI1位タガノデュードは11着
  • 同コース逃げ切り実績を評価したジーティーダーリンは15着
  • 1番人気だったマテンロウゲイルは5着
  • AI上位外のカラマティアノスが2着
  • AI上位外だったマリアイリダータも4着まで追い込んだ
  • 前走実績だけでなく「今回その競馬を再現できるか」という展開情報が重要だった

特に最後の二つは今後のモデル改善につながりそうです。

競馬AIの指数を使っていると、どうしても「何位だったか」に目が向きます。

しかし本来、確率モデルが返しているのは順位ではなく数字です。

8.08%と8.02%に明確な上下関係があるとは考えにくい。

今回ジョバンニが勝ったことは、その当たり前のことを改めて確認させてくれました。

まとめ

2026年チャレンジCは、AI4位ジョバンニが勝利し、AI5位ジーティーアダマンが3着となりました。

一方でAI1位タガノデュードは11着、AI2位マテンロウゲイルは5着、AI3位ジーティーダーリンは15着。

順位通りの結果ではありませんでした。

しかし予想段階のp_winを見ると、1位8.08%から5位6.74%までわずか1.34ポイント差。

今回の指数が示していたのは、

「タガノデュードが強い」

というより、

「上位候補をほとんど絞れない混戦」

だったのだと思います。

結果として、その混戦グループからジョバンニとジーティーアダマンが馬券圏内へ入りました。

特にジョバンニは小倉記念2着、金鯱賞2着という重賞実績を持ちながら、AI順位だけなら4位。

順位ではなく7.51%という数字そのものを見れば、1位馬とほぼ同評価でした。

一方で2着カラマティアノスをAI上位5頭から拾えなかったこと、マリアイリダータが上位外ながら4着まで来たことは課題として残ります。

そしてジーティーダーリンの大敗からは、前走と同じコース・同じ逃げという条件だけでは、レース展開の再現性まで保証されないことも確認できました。

今回のチャレンジCで得た最大の学びは、的中そのものではありません。

「AI順位」と「AIが示した確率差」は別物である。

1位というラベルに引っ張られず、どの程度の差をもって1位なのかを見る。

今後の指数予想では、この視点をより意識していきたいと思います。

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