2026年8月15日に中京芝2000mで行われた高山Sは、2番人気の5番バッデレイトが1分57秒8で勝利しました。
2着には7番人気の3番ドットクルー、3着には6番人気の1番アラタマフェーヴルが入り、馬連は3-5で3,080円、3連単は5→3→1で46,020円となりました。
事前のAI指数では6番キーパフォーマーを1位、2番シンゼンカガを2位に評価していましたが、結果はそれぞれ7着、6着。上位2頭は馬券圏外となりました。
一方、AI4位だったアラタマフェーヴルは3着を確保。
今回は「AI上位馬が走らなかった」という結果だけで終わらせるのではなく、予想時に重視した展開、人気馬の扱い、そしてAIが拾えなかったバッデレイトについて振り返ってみます。
高山Sの結果
上位着順は次の通りでした。
| 着順 | 馬番 | 馬名 | 人気 | 単勝 | 上がり3F |
|---|---|---|---|---|---|
| 1着 | 5 | バッデレイト | 2人気 | 3.4倍 | 34.4 |
| 2着 | 3 | ドットクルー | 7人気 | 24.9倍 | 34.6 |
| 3着 | 1 | アラタマフェーヴル | 6人気 | 10.3倍 | 34.9 |
| 4着 | 4 | ダノンジャイアン | 5人気 | 8.1倍 | 35.2 |
| 5着 | 7 | フィオレストラーダ | 1人気 | 2.4倍 | 35.1 |
| 6着 | 2 | シンゼンカガ | 3人気 | 7.3倍 | 35.6 |
| 7着 | 6 | キーパフォーマー | 4人気 | 7.4倍 | 35.7 |
| 8着 | 8 | カクウチ | 8人気 | 51.1倍 | 36.5 |
AI指数との対応を見ると、
| AI順位 | 馬名 | p_win | 結果 |
| 1位 | キーパフォーマー | 15.05% | 7着 |
| 2位 | シンゼンカガ | 12.60% | 6着 |
| 3位 | ダノンジャイアン | 8.91% | 4着 |
| 4位 | アラタマフェーヴル | 6.51% | 3着 |
| 5位 | カクウチ | 6.22% | 8着 |
となりました。
AI上位5頭のうち馬券圏内に入ったのは、4位アラタマフェーヴルのみ。
勝ったバッデレイトと2着ドットクルーはいずれもAI上位5頭の圏外でした。
今回は指数としては厳しい結果です。
バッデレイトが最後方から差し切り
勝ったのは5番バッデレイトでした。
予想記事では「3勝クラスで安定している一方、勝ち切れていない馬」として触れました。
前走の垂水Sが3着0.3秒差、その前の京橋Sも3着0.1秒差。
つまり3勝クラス突破の能力そのものは十分に示していました。
それでもAI上位5頭には入っていませんでした。
今回のレースで印象的だったのは位置取りです。
1、2コーナーでは最後方。3コーナー以降も後方にいましたが、直線では上がり34.4秒を使って一気に前を差し切りました。
勝ち時計は1分57秒8。
今回のような2000m戦では「先行できるか」をかなり重く見ていましたが、結果的には最後方からでも届いています。
つまりバッデレイトについては、
近走の3勝クラスでの安定した末脚を、AIが十分高く評価できていなかった
可能性があります。
着順だけなら3着、7着、3着という戦績ですが、着差を見ると0.1~0.5秒程度に収まるレースが多くありました。
「勝っていない」という事実よりも、
3勝クラスで何度も上位とほぼ同じ能力を示していた
という部分を、もう少し重視する余地がありそうです。
予想時の「スローペース想定」が外れた
今回の振り返りで最も重要なのは展開です。
事前の競馬新聞ではSペース想定。
そのため予想記事でも、
単騎逃げならダノンジャイアンに展開利がありそう
と考えました。
しかし実際のペース判定はMペースでした。
ラップは、
| 距離 | ラップ |
| 200m | 12.7 |
| 400m | 10.9 |
| 600m | 11.7 |
| 800m | 11.9 |
| 1000m | 11.9 |
| 1200m | 11.8 |
| 1400m | 11.8 |
| 1600m | 11.7 |
| 1800m | 11.5 |
| 2000m | 11.9 |
前半1000mは59秒1。
8頭立てだからといって極端に緩むレースにはなりませんでした。
しかも残り1000m以降も11秒台が続き、残り400~200mでは11秒5まで加速。
単純な「前残りのスローペース」とは違う競馬になっています。
これによって、前にいることだけでは優位にならず、最後まで速い脚を持続できる能力が求められました。
結果的に上がり34.4秒のバッデレイトが差し切り、34.6秒のドットクルーが2着。
予想段階で想定していたレース構造そのものが少し違っていたと考えた方がよさそうです。
AI3位ダノンジャイアンは4着
展開面から特に注目していたダノンジャイアンは4着でした。
スタート後はカクウチが先頭に立ち、ダノンジャイアンは2番手。
予想していた「単騎逃げ」にはなりませんでした。
それでも直線まで前で粘り、1分58秒1の4着。
着差は勝ち馬から0.3秒です。
結果だけを見ると馬券圏外ですが、評価そのものが大きく間違っていたとは言い切れません。
むしろ、
単騎逃げを前提として評価を引き上げていたため、その前提が崩れた分だけ届かなかった
と見ることができます。
逃げたカクウチが8着に沈んだことからも、今回は前にいるだけで残れる展開ではありませんでした。
AI3位で4着という結果も含めて、能力評価としては比較的近かった1頭です。
AI4位アラタマフェーヴルは3着
AI上位勢で唯一馬券圏内に入ったのがアラタマフェーヴルでした。
AI順位は4位、p_win=6.51%。
最終的には6番人気10.3倍でした。
道中は3~4番手付近。
予想記事でも、
「好位を取れることが強み」
としていましたが、この部分は結果にも表れました。
勝ち馬バッデレイトのような強烈な末脚はありませんでしたが、前が完全に止まる展開でもない中で3着を確保。
人気を考えれば健闘です。
今回のAIで最も評価できる部分を挙げるなら、この馬でしょう。
単純な指数順位だけでは4位ですが、
AI上位+6番人気
という組み合わせだったため、馬券的には比較的面白い存在でした。
今回のようなケースを見ると、AI指数は1位だけを見るのではなく、3~5位にいる中穴馬にも価値があることが分かります。
AI1位キーパフォーマーは7着
一方、AI1位キーパフォーマーは7着でした。
p_win=15.05%。
今回53kgという軽ハンデもあり、AIでは最も高く評価されていました。
しかし結果は1分58秒9。
上がりも35.7秒で、勝ったバッデレイトの34.4秒とは1.3秒の差があります。
道中は中団付近でしたが、直線で期待したほど伸びませんでした。
予想時には、
- 53kg
- 少頭数実績
- 芝2000mへの距離短縮
などをプラス材料として考えていました。
しかし、少なくとも今回については53kgという斤量差が末脚の伸びにはつながりませんでした。
ここは重要な反省点です。
軽斤量は魅力的な要素ですが、
斤量が軽い=速い上がりを使える
わけではありません。
過去の能力や近走内容より斤量メリットがどこまで大きいのかは、今後データとして検証してみる価値がありそうです。
AI2位シンゼンカガも6着
AI2位シンゼンカガは6着でした。
こちらは事前にも不安材料として挙げていた5か月休養がありました。
過去の鉄砲成績も[0.0.0.3]。
一方で2走目は[2.0.0.1]だったため、
「能力は評価するものの休み明けは慎重に見たい」
としていた馬です。
結果は6着。
中京芝2000mで勝利実績があり、AIとしてコース適性を高く評価したこと自体には理由がありました。
ただし今回を見る限り、
コース適性より休み明けリスクを重く考えた方がよかった
可能性があります。
AIが過去のコース実績を高く評価していても、「今回その能力を発揮できる状態なのか」は別問題です。
このあたりは馬柱とAIを組み合わせる意味が出る部分でもあります。
7番人気ドットクルーを拾えなかった
今回もう一つ大きな反省となるのが、2着ドットクルーです。
7番人気24.9倍。
AI上位5頭には入っていませんでした。
しかし前走の博多Sでは13番人気ながら5着。
勝ち馬ネブラディスクとは0.8秒差でした。
さらに今年2月の飛鳥Sでも4着。
3勝クラスで全く通用していなかった馬ではありません。
今回も後方から上がり34.6秒で2着まで追い込みました。
バッデレイトと共通しているのは、
近走の着順より、3勝クラスで上位馬とどれくらいの着差だったか
というところです。
競馬AIで「着順」をそのまま強く特徴量として扱うと、
3着→高評価
10着→低評価
となりやすいですが、実際には頭数や着差、展開によって内容は大きく違います。
ドットクルーの2着は、今後AIを改善するうえでも面白いサンプルになりそうです。
今回のレースから考えたいこと
高山SはAI指数としては不発でした。
ただ、その中でも次につながりそうなポイントはいくつかあります。
1.少頭数=スローとは限らない
今回は8頭立てでした。
それでも前半1000m59秒1のMペース。
少頭数というだけで「前残り」と決めつけるのは危険です。
逃げ候補の数だけでなく、各馬がどこまで積極的に位置を取りに行く可能性があるかを見る必要があります。
2.軽斤量をどこまで評価するか
キーパフォーマー53kg、カクウチ50kg。
AIはいずれも上位5頭に評価しました。
結果は7着、8着。
もちろん1レースだけで結論は出せませんが、斤量差の扱いについては改めて検証してみたいところです。
3.3勝クラスでの「着差」をもっと見る
勝ち馬バッデレイトは近走3勝クラスで何度も僅差。
2着ドットクルーも前走5着でした。
着順そのものより、
- 勝ち馬との差
- 上がり順位
- 道中位置
- レースレベル
などを組み合わせた方が、今回のような馬を拾える可能性があります。
4.AI1位だけを見ると危険
今回はAI1位7着、2位6着。
一方でAI4位アラタマフェーヴルが6番人気3着。
AI指数の使い方としても、
1位=本命
と固定するより、
人気とのギャップがある上位馬を探す
方が馬券には向いているのかもしれません。
今回ならアラタマフェーヴルがそのケースでした。
まとめ
2026年高山Sは、2番人気バッデレイトが後方から差し切って勝利。
2着には7番人気ドットクルー、3着にはAI4位のアラタマフェーヴルが入りました。
AI1位キーパフォーマーは7着、2位シンゼンカガは6着となり、指数としては厳しい結果です。
今回特に反省したいのは、事前に想定した「少頭数+スローペース=前有利」という構図です。
実際には前半1000m59秒1のMペース。
単騎逃げを想定して評価を上げたダノンジャイアンも2番手からの競馬となり、最後は差し馬に捕まりました。
一方で勝ったバッデレイトと2着ドットクルーはいずれも、近走の3勝クラスで大きく負け続けていた馬ではありません。
AIが着順や斤量を評価する一方で、
「同クラスでどれだけ僅差の競馬を続けているか」
という部分をもう少し拾えるようになると、今回のような結果にも近づけるかもしれません。
AI1位が外れたこと自体より、なぜバッデレイトを上位に置けなかったのか。
今回はそこを次の学習材料にしたいレースとなりました。



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